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GENERATIONS、CHEMISTRY、ジェジュン……斬新な音楽性へのトライを感じる新作

リアルサウンド

19/9/24(火) 7:00

 従来のイメージやスタイルに留まらず、常に新しい表現に挑み続けることは、長く支持されるアーティストの条件。今回は、GENERATIONS from EXILE TRIBE、Little Glee Monster(以下、リトグリ)など、斬新な音楽性へのトライが感じられる新作を紹介します。

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 心地よいファンクネスを備えたトラック、華やかなホーンセクションとゴージャスなストリングス。70~80年代のフィリーソウルを下地にしながら、現代的なダンスミュージックに結びつけたサウンドのなかで描かれるのは、夢や目標に向かって日々がんばる人たちに向けたエールだ。そんなシングル曲「EXPerience Greatness」は、EXPG STUDIO(LDHが開業したダンススクール)の生徒に向けられたメッセージソングだが、もっと幅広く、“なりたい自分”を目指す人々を後押しするような楽曲に仕上がっている。朗らかな解放感と力強いパワーを共存させたボーカルもきわめて魅力的。C/Wには、映画『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日公開)でメンバーの中務裕太、小森隼が演じる“オロチ兄弟”のテーマ曲「SNAKE PIT」を収録。ロックモード全開のサウンドと“オロチ兄弟”の鋭い視線を思わせる歌詞がひとつになったアッパーチューンだ。

 5周年を記念した、自身最大規模の全国ツアー『Little Glee Monster 5th Celebration Tour 2019 ~MONSTER GROOVE PARTY~』を開催中のリトグリのニューシングル曲「ECHO」は、「NHKラグビーテーマソング」として制作されたパワーソング。作詞・作曲・編曲は今井了介(三浦大知、安室奈美恵、w-inds.など)。ソウルミュージックのエッセンスを感じさせるサウンドメイク、エモーショナルに解き放たれるメロディ、“困難に打ち勝ち、勝利を掴む”というメッセージを込めた歌詞がひとつになり、まさにスタジアムサイズのスケール感につなげている。いまやアリーナ級のアーティストとなったリトグリの“今”が刻まれた楽曲と言えるだろう。C/Wには小林武史のプロデュースによるクラシカルな雰囲気のポップチューン「Classic」を収録。

 2017年に再び活動を再開したCHEMISTRYによる、再始動後初のオリジナルアルバム『CHEMISTRY』。「Windy」「もしも」「Angel」などのシングル曲を含む本作は、デビュー当初からの基軸である90年代後半R&B(の黄金時代)のテイストを下敷きにしながら、現代的なトラックメイクを施し、正確にアップデートされたCHEMISTRYのスタイルを体感できる仕上がり。核にあるのはもちろん、堂珍嘉邦、川端要のボーカル。じつはまったくルールが違う二人だが、声が重なった瞬間のゾクッとするような色気、互いの個性をぶつけ合い、融合させることで生まれる豊かな表現はまさに唯一無二。これだけ歌の良さを堪能できるアルバムは本当に稀だと思う。松尾“KC”潔氏のプロデュースワークも相変わらず冴えまくり。

 歌番組、バラエティ番組、イベント『テレビ朝日ドリームフェスティバル2019』への出演など、日本のエンターテインメントにおいて確実に存在感を増しているジェジュンの新作『Love Covers』は、自身初のカバーアルバム。“日本の愛の名曲を歌う”というテーマが掲げられた本作には、リード曲の「未来予想図Ⅱ」(DREAMS COME TRUE)のほか、「愛してる」(中島美嘉)、「First Love」(宇多田ヒカル)、「奏(かなで)」(スキマスイッチ)、「Forget-me-not」(尾崎豊)などのバラードが中心。特に印象的なのは女性シンガーの楽曲で、ひとつひとつの言葉に強い感情を込め、原曲の繊細さ、切なさ、美しさをしっかりと際立たせている。シンガーとしての表現力を改めて実感できる1枚だ。

 80‘風シンセポップを現代的なポップスに昇華させた「take a chance」、作詞家のS.Kawata(河田総一郎/King&Prince「シンデレラガール」など)を迎えた胸キュンのラブソング「HEARTS GIRL」、えみそん(Vo)の情感溢れるボーカルが印象的なバラードナンバー「12月のブルー」など、持ち前のポップセンスをさらに増幅させたセカンド“プチ”アルバム『HEARTS GIRL』。メインソングライターのひろせひろせ(MC/Key)、えみそん以外のメンバーが作曲に関わった楽曲も収録されるなど、バンド全体のポテンシャルが引き出されていることも本作の魅力だ。“優れたポップス×臨場感に満ちたバンドグルーヴ”という基本スタイルをしっかり意地しつつ、作風を確実に広げ続けるフレンズ。本格的ブレイクは目前だ。(森朋之)

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