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前田敦子と高良健吾が「葬式の名人」で共演、川端康成の小説を樋口尚文が映画化

ナタリー

18/10/22(月) 8:00

「葬式の名人」キャスト。左から前田敦子、高良健吾。

映画評論家として知られる樋口尚文の劇場映画第2作となる「葬式の名人」が2019年に公開決定。あわせて前田敦子と高良健吾が出演することがわかった。

川端康成の作品群を原案にした「葬式の名人」は、高校の同級生の通夜に集まった面々が、奇想天外な体験をするコメディ。大阪・茨木市の市制70周年記念事業の一環として製作され、川端の母校・大阪府立茨木高等学校を中心に8月に茨木市オールロケで撮影された。脚本とプロデューサーを担当したのは同校の出身である大野裕之。

主演を務める前田は、女手ひとつで小学生の息子を育てるシングルマザー・渡辺雪子を演じ、関西弁での演技に挑戦する。高良は、雪子の同級生であり奇想天外な通夜に翻弄される茨木高校の野球部顧問・豊川大輔役にキャスティングされた。

樋口は「前田さんは初の関西弁も味方につけて、初のママ役をもの凄い集中力で演じきってくれました。これ以上はない相手役の高良健吾さんの繊細で緻密な演技も必見です」とコメントし、大野は「コメディを書いたはずが、前田敦子さんの情愛あふれる熱演に何度も泣かされ、高良健吾さんの色っぽくて真っ直ぐな演技に震えました」と述べている。

「葬式の名人」は全国でロードショー。

 

樋口尚文 コメント

私はかねて女優としての前田敦子さんに心酔していましたが、いつか前田さんでマーティン・スコセッシ「アリスの恋」のようなカッコいいシングルマザーが描けたら、というかなわぬ夢を持っていました。その「まさか」が今回の「葬式の名人」で実現、前田さんは初の関西弁も味方につけて、初のママ役をもの凄い集中力で演じきってくれました。これ以上はない相手役の高良健吾さんの繊細で緻密な演技も必見です。しかもなんと世界的文豪の川端康成の小説を原案とした、コメディありラブストーリーありファンタジーありの〈世にもフシギなお通夜〉に、観客の皆さんにも笑って泣いて「参列」していただきたいです。

大野裕之 コメント

コメディを書いたはずが、前田敦子さんの情愛あふれる熱演に何度も泣かされ、高良健吾さんの色っぽくて真っ直ぐな演技に震えました。樋口尚文監督はじめ名匠スタッフ陣のおかげで、大切な同級生のお通夜を通して、生きることの大切さをユーモラスに描く作品ができました。
それにしても、川端康成の母校である大阪府立茨木高校でのロケは、映画の達人たちによる楽しいお祭りのようでした。(実は、茨木高校は私の母校でもあるので、本当に感無量なんです!)皆様もこの熱いお祭りに、奇妙で感動的な<同窓会>に、ぜひおいでください!

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