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『庶務行員・多加賀主水』の魅力はその自由度!? 高橋克典×夏菜×三吉彩花が明かす

リアルサウンド

20/9/23(水) 8:00

 高橋克典が銀行の“雑用係”という異色のヒーローを演じる、人気ミステリーシリーズ『庶務行員・多加賀主水』(テレビ朝日系)の最新作が9月24日に放送される。

 本作は、元銀行マンという異色の経歴を持つ作家・江上剛の人気シリーズが原作。曲がったことは許さない、忖度とは無縁――そんな熱い正義感ゆえに世界を放浪するハメとなり、ワケあって現在は“庶務行員”として勤務する男・多加賀主水(高橋克典)が、巨悪に対抗する姿を描くミステリー。2017年10月に第1作を放送。以来、謎多き男・多加賀主水の活躍と銀行の“ウラ側”にスポットを当てたストーリー、そして高橋の鮮やかな殺陣シーンが描かれる。

 最新作で主人公・多加賀主水が救うのは、街の人々の健康を担う“病院”。地域の中核病院で起きる詐欺事件を皮切りにおきる不審な出来事を多加賀主水が調査する。今回リアルサウンド映画部では、主演の高橋克典、レギュラーキャストの夏菜、そして今回のメインゲストとなる三吉彩花にインタビュー。第5弾となる最新作の見どころを語ってもらった。

いい意味で変わらない部分がない

ーー台本を読んだ感想を聞かせてください。

高橋克典(以下、高橋):本当に王道の2時間ドラマで、医療従事者の方に対するリスペクトや感謝の気持ちも織り交ぜられていました。でも『多加賀主水』らしいいつも通りの王道のエンターテインメント2時間ドラマに仕上がっています。

夏菜:最初読んだときは、これまでのシリーズとは違った形で犯人が出てくるので、そこは面白い形かなと思いましたね。

三吉彩花(以下、三吉):今回わたしは初参加で、こういった2時間ドラマはあまり経験がないので、新鮮な気持ちでした。物語の展開が、だんだん思わぬ方向に転がっていくのでそこに驚きながら。詳しくはなかなか言えないんですけど……。

夏菜:言えないよね。

三吉:ただ事件を解決していくだけではなく、とても人間味のあるエピソードも組まれています。

ーー第5弾となる本作ですが、それぞれが演じるキャラクターで、改めて発見した部分などありますか?

高橋:ないです(笑)。変わらずですね。前回は少しおじさんっぽくキャラクター作りをしたんですけど、今回は少し戻しましたね。

夏菜:前回は『相棒』の水谷さんの雰囲気ですよね?

高橋:いやいや、藤田まことさん風(笑)。

夏菜:そうだ。藤田まことさんだ。今回はけっこう若々しくなりましたよね。

高橋:毎回の役割によって変えていて、早く落ち着くといいなと思いながらやっているんですけど。

ーー夏菜さんはいかがですか?

夏菜:変わった部分でいうと、私はどんどんノリが良く潜入捜査しているなと。今回もノリノリでチャイナドレス着ていますし。第1弾のときは真面目な部分が前面に出ていたので、徐々にかわいらしい部分や面白い部分が確立されてきた感じはありますね。

ーーシリーズが続く中で変わらない部分はありますか?

高橋:いい意味でそれがないんですよ。一応お約束みたいに、主水は街の人気者という設定がありますけど、そういうシーンもないし、それに基づいた行為もない。だから毎回台本をめくるのがドキドキです。そういう意味で回を重ねる上でマンネリがないというか、毎回すごく新鮮にやらせていただいております。

ーー自由さみたいなところがシリーズの魅力ですね。

高橋:できれば決めておきたいところではありますけどね。一応、過去にこういうことがあったといったシチュエーションは出るので、できるだけそれを盛り込みながら肉付けしていく楽しみはありますね。

夏菜:長い期間、同じスタッフさんやキャストさんと一緒なので、阿吽の呼吸みたいなのはできてきますよね。自分で家で台本を読んでいても、「きっとこういう風にセリフをしゃべってくるだろうから、こういう言い方しよう」と想像しやすくて、作りやすいっていうのはどんどん高まっている印象です。

ーー三吉さんは今回初参加ですが、そういった阿吽の呼吸感は感じましたか?

三吉:そうですね。キャストの方含めみなさんもずっと一緒にやられているので、チームワークがすごくいいなという雰囲気も感じましたし、あとは私が初参加だったので、スタッフの皆さんでいろいろ丁寧に教えてくださって、そこはとてもありがたかったです。

ーーお2人からみて、三吉さんの様子はいかがでしたか?

夏菜:やりやすかったです。緊張がないのも伝わってきましたし、私たちも話しかけやすいですし、とっても私はやりやすかったです。

高橋:そうですね。

一番団結したのは、「ラストシーン」

ーー3人の共演シーンだと今回、中華料理屋に潜入しますね。

三吉:なんか床が滑って大変だった記憶がある。

夏菜:「滑る~~~」とか言ってね(笑)。あと克典さんは春巻きを包んでるっていう。

高橋:春巻き巻いてすぐに帰っちゃったよね(笑)。

夏菜:そうそう。

三吉:だから意外とあのシーンは一瞬だった。

夏菜:20分、30分くらいで撮ったんじゃないですか?

三吉:でも本当にあのワンシーンしか3人で一緒にいるところがなかったですよね。

ーー意外ですね。

夏菜:そうなんですよ。大勢が集まるシーンはありましたけど。

ーー今回、高橋さんと三吉さんがタッグを組んで真相を暴いていきますが、関係を作っていくために何かやったことはありましたか?

三吉:特になかったですね。役柄的にも、私が看護師として働いている病院がメインでいろいろなことが起きて、私が進んで主水さんも捜査に協力していく形だったので、すんなりいきました。

高橋:三吉さんはキャパシティが広いんでしょうか、一緒にいると凝りが取れるような人で。なのですんなりといつの間にか仲良くさせていただきましたね。

ーー高橋さんは毎回殺陣シーンも話題ですね。

高橋:古い言葉で言うと「活劇」というやつですよね。やっぱりエンターテインメントとしては楽しいですし、そういう気分を直に盛り込んでもいいのかなというところで、「『多加賀主水』でも原作にあったものをやってみようよ」と言い出したんです。でも物語の一環で楽しめるような、観ていてエグくないチャンバラの表現は意識しています。

ーー今回のドラマだと高橋さんの推しショットなどありますか?

高橋:推しショットはやっぱり2人のチャイナドレス?

一同:(笑)。

ーー夏菜さんの推しショットはいかがですか?

夏菜:確かにチャイナドレスのシーンも見どころですけど、毎回ある居酒屋のシーンが、今回コロナで、室内で撮れなくて外で撮ろうということになったんです。屋台でみんな集まって飲むシーンになったんですけど、撮影日の天気がめちゃくちゃ悪くて、風は吹き荒れちゃっていて。けっこう即席で作った屋台だったので、屋根が飛んだり、後ろにある発泡スチロールの像が飛んだりして。

三吉:ありましたね!

夏菜:みんなでワタワタ撮っていましたね。それがいちばんの思い出かな。みんなで協力して作るみたいな。

高橋:全員いたんだよね。

夏菜:そうそう。みんな「お願いだからセリフ間違えないで!」みたいな空気もありましたよね(笑)。しかも、そのシーンも最初に撮る予定だったんだけど、1回延期しているんですよね。2回目も天気悪かったというので後がなかったんですよ。

高橋:もうそのシーンなくていいんじゃないかって話もあったよね。

ーー撮影スケジュールとしても終盤の方だったんですか?

夏菜:そうです。ほぼ最後に撮りましたね。

ーー最後に全員で一致団結して。

夏菜:最後にギュッとなりました。必死でしたね。高島(礼子)さんとかいちばんセリフ多くて大変でしたよね。

三吉:そうだったそうだった。

ーー最後に高橋さんから見どころをお願いします。

高橋:「第5弾」とついていますが、初めて観た人でも全然わかるので、何の抵抗もなく入っていただきたいです。普通の2時間ドラマとなっていますので、ぜひ。

夏菜:そうですね。初めての方も初めてじゃない方も。

高橋:チャンバラも入った、日本独特のジャパニーズエンターテインメントです。

夏菜:海外の人が観たらどう思うんですかね(笑)。突然チャンバラ始まりますし。

高橋:これがインドだと突然踊り出すんだろうね。

一同:(笑)。

高橋:なので気軽に観ていただければと思います!

■公開情報
『庶務行員・多加賀主水5』
テレビ朝日系にて、9月24日(木)20:00~21:48放送
出演:高橋克典、夏菜、風見しんご、水沢エレナ、庄野崎謙、仁科亜季子、神保悟志、加藤雅也、高島礼子
ゲスト:三吉彩花、柴俊夫、左時枝、渡辺裕之、螢雪次朗
原作:江上剛『庶務行員 多加賀主水』シリーズ(祥伝社文庫)
脚本:安井国穂
監督:今井和久(MMJ)
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日) 
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、神通勉(MMJ)、村山太郎(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
(c)テレビ朝日

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