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「空に住む」多部未華子が岩田剛典演じるスター俳優を「一番ファンタジー」

ナタリー

20/10/4(日) 15:55

「空に住む」完成披露舞台挨拶の様子。上段左から岩下尚史、鶴見辰吾、永瀬正敏、高橋洋。下段左から青山真治、美村里江、多部未華子、岸井ゆきの、岩田剛典。

「空に住む」の完成披露舞台挨拶が本日10月4日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの多部未華子、岸井ゆきの、美村里江、岩田剛典(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、鶴見辰吾、岩下尚史、永瀬正敏、高橋洋、監督の青山真治が登壇した。

作詞家・小竹正人の同名小説をもとに、両親の急死という残酷な現実に直面した小早川直実を主人公にした本作。大きな喪失感を抱えながら、叔父夫婦の計らいで都会を見下ろすタワーマンションの高層階に愛猫とともに暮らす直実の姿が描かれる。多部が直実を演じたほか、訳あり妊婦の後輩・愛子に岸井、叔母の明日子に美村、直実と同じマンションに住むスター俳優・時戸森則に岩田が扮した。

本作は青山が2013年公開「共喰い」以来、7年ぶりに監督した長編だ。青山組に初参加を果たした多部は「撮影中もほとんどコミュニケーションを取らなかったので、あんまり監督がどういう方かわかってないんです」と素直に吐露。「ご覧の通り、大人のキャストの方々に囲まれて。監督と静かに落ち着いた空気の中で撮影する現場でした」と頬を緩ませる。直美の人物像については「一言では説明できない」「わからない部分もたくさんあった」と、その複雑さに触れつつ「難しいながらも、直美の役は現場でつかんでいったとしか言えないですね……」と明かした。

多部から「この映画の中で一番ファンタジーというか非現実的なキャラクター。演じるのは、本当に難しかったと思う」と言葉を向けられた岩田。時戸は直実と男女の関係になる孤独な“悪い男”という役どころであり、岩田は「すごい変な役で、かなり自分の“ワールド”を持ってるスター俳優。あんまり共通する部分があると言いたくない。脚本は本当にひどいやつだと思って読んでました(笑)」と紹介する。「根底にある二面性というか。ありのままの自分と表に出ている自分。そういうものを理解しているけど、だんだんと考えることをやめた複雑な内面を持っている男性なのかなと」と分析しながら、同じ芸能界にいる立場から共感できる部分もあることを明かす。印象的なシーンには、時戸が花を食べるシーンを挙げた。

青山の演出について「直接的なものでなくて、空気とか風とか温度とか。そのときの雰囲気をくみ取って映画を作っていった気がします」と話す岸井。直実と愛子が同じ出版社で働いていることから、岸井は多部との共演シーンが多く「私が多部さんと接しているときと、役として映像に残っているものにあまり差がなくて。劇中で直実と愛子が時戸さんが載ってる雑誌を一緒に見るんです。それが映画のシーンなのか、撮影中の空き時間のひと時なのか曖昧になるくらい。青山さんの映画では、撮影現場がまるごと映画みたいになるんだなと思った印象があります」と、独特な雰囲気の現場を振り返った。

原作者の小竹と30年来の付き合いで「僕のことを誰よりも知っている人」と関係性を明かした永瀬。劇中では直実が飼う猫ハルが非常に重要な存在となっており、永瀬は猫の葬儀屋の男性という役どころでワンシーンのみの出演を果たした。「実際にモデルになった猫にも会ってますし、タワーマンションにも行ったことがあります。残念ながら、猫があの世に逝ってしまった瞬間。そのとき寄り添っていた彼の姿も知っていて、その喪失感も直に見ていました。ワンシーンしか出てないんですが、僕にとっては特別な作品です。他愛もないところでグッとくるシーンが、たくさんちりばめられています」と深い思い入れを語った。

最後に青山は「今日わかったことは、たぶんこれだけ話したとしても『この映画はどんな映画かよくわからない』ということでした。僕は、それでいいと思ってます。そういう映画なんだとぼんやり理解した人もいるかと思いますが、僕が最後に言いたいのは、この映画の発するメッセージは『人生は冒険だ!』ということ。ますますわからなくなると思います。でもそれで、けっこうです。ぜひ楽しみにしていてください」と挨拶し、イベントを締めくくった。

「空に住む」は10月23日より全国ロードショー。

※高橋洋の高は、はしごだかが正式表記

(c)2020 HIGH BROW CINEMA

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