「エンジェルサイン」の完成披露試写会が本日10月31日に東京・品川プリンスホテル クラブeXで開催され、キャストの松下奈緒、ディーン・フジオカが出席した。

マンガ家・北条司が総監督を務める本作は、世界中から寄せられたサイレントマンガオーディションの受賞作をアジア各国の監督が映像化したオムニバス。人々に訪れる奇跡を映像と音楽のみで描いた6つの物語が展開する。北条が「プロローグ」「エピローグ」でメガホンを取り、両作に松下とフジオカが出演した。

オーケストラによるメインテーマ「Angel Sign」の生演奏のあと、登壇した松下とフジオカ。フジオカは「裏で松下さんと作戦会議をしていたのですが、ガンガンネタバレしていこうと思います」と意気込むが、映画の上映前だったことからMCに制止されて「ダメなんですか？」と照れ笑いを浮かべる。

松下は「子供の頃から先生の作品を見ていたので、衣装合わせから緊張していました」と北条との初対面時に思いを馳せ、「モニタの前にいる北条先生はかっこいいなと思いながら背中を見ていました」と撮影時を回想する。フジオカはその言葉にうなずきながら「サングラス似合ってましたねえ。北条先生はいい意味ですごくゆるいんですよ。僕たちを信頼してくださって、こちらの意見も採用してくださる。素敵な現場でした」と続け、「今めっちゃセリフが多い役をやっていて、毎日死にそうになりながら覚えているんです……」と現状を伝えてセリフがない本作の撮影を懐かしんだ。

劇中には松下がチェロ、フジオカがピアノを演奏するシーンも。チェロに憧れてはいたものの触ったことがなかった松下は「苦労しかなかったです」と笑い、フジオカは松下を見やりながら「ピアニストの前でピアノを弾くプレッシャーといったら！」と嘆いて会場の笑いを誘う。そしてフジオカがDEAN FUJIOKA名義で松下とコラボした楽曲「Chasing A Butterfly feat. Nao Matsushita」に話が及ぶと、松下は「ディーンさんのアーティストの部分を感じられて、すごく好きな曲」と感想を述べてフジオカを「うわーうれしい！ やったー！ 褒められちゃった」と喜ばせていた。

最後に松下は「言葉はなくとも伝わることがある、ということを皆さんに伝えられたらいいなと思ってこの映画ができあがりました」と挨拶。フジオカは「サイレントの作品のよさを、ぜひ皆さん言葉を使って表現してください」とSNSへの投稿を呼びかけてイベントを締めくくった。

「エンジェルサイン」は11月15日より公開。

(c)「エンジェルサイン」製作委員会