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黒島結菜、第106作目朝ドラ『ちむどんどん』ヒロインに 脚本は『マッサン』の羽原大介

リアルサウンド

21/3/3(水) 10:05

 2022年度前期NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』のヒロインを黒島結菜、脚本を羽原大介が務めることが発表された。

 朝ドラ第106作目となる本作は、個性豊かな沖縄四兄妹の、本土復帰からの歩みを描く笑って泣ける朗らかな、50年の物語。連続テレビ小説『マッサン』、『昭和元禄落語心中』などを手がけてきた羽原のオリジナル作品となる。また、「語り」を沖縄県出身のジョン・カビラが務める。

 黒島が演じるのは、沖縄本島北部、「やんばる地方」のひなびた村の農家に生まれ育つ四人兄妹の次女・比嘉暢子。沖縄本土復帰とともに東京で働き始め、遠く離れても家族の絆に励まされながら、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見いだし、やがて沖縄料理の店を開くことになる。

 黒島は、『マッサン』『スカーレット』に続き、本作が3作目の朝ドラ出演となった。

黒島結菜(比嘉暢子役)

役柄

沖縄本島北部、「やんばる地方」のひなびた村の農家に生まれ育つ。四人兄妹の次女で、兄、姉、妹がいる。幼いころからのんきでマイペースだが、いさぎよくまっすぐで喜怒哀楽のはっきりした性格。運動が大の得意。食べること、おいしいものをこよなく愛している。小学生のころに父を亡くし、働く母を支えるために一家の「料理担当」に。一度だけ食べた西洋料理のきらびやかな魅力にとりつかれ、やがて料理人を目指して東京へと旅立っていく。

コメント動画:https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/preview.html?i=28120

ジョン・カビラ(語り)

「でーじ、やっさぁ!」(WOW!)来春スタート『ちむどんどん』の「語り」をとのお申し出をいただいた瞬間の、心の声です。
来年2022年は沖縄返還50周年。その特別な年に激動の1960年代の沖縄本島北部・「やんばる」から始まる夢追い物語に声で寄り添えるのは大変光栄です。心からうれしく、感謝の気持ちでいっぱいです。
1972年復帰の年に東京に移住したウチナーンチュの私、実は自分の歴史とも「奇跡のシンクロ」なんです。当時は声の仕事に就くなんて想像もしておりませんでしたが、東京への夢と不安は大きなものでした。
『ちむどんどん』では脚本、演出、そして演じる皆さんをアシストできるような語りをお届けすべく、精いっぱい努めさせていただきます!

羽原大介(脚本)

前回(連続テレビ小説『マッサン』)が北海道、今回が沖縄、日本最北端と最南端の朝ドラを担当させていただくことになりました。前回はウイスキー、今回は沖縄料理です。

沖縄の『復帰50年』と言われた時は身構えたけど、1972年前後の沖縄を改めて学び、取材を重ねるうちに、プレッシャーはモチベーションへと変わりました。いつの時代、どこにいても、人々がその環境で精いっぱい生きる姿は同じと思えたからです。

このドラマが放送されるころ、世の中がどうなっているか全く予想できません。けれどたとえどんな激動の時代でも、人は食べ、学び、働き、遊び、恋をして、夢を見て、挫折して、じたばたもがき、明るい明日を信じて眠ります。

毎朝ドラマを見て下さる皆さんが、『今はちょっとしんどくても、コツコツやってれば明日はきっといい日になる』、そう思ってもらえる物語を、信頼するスタッフや出演者の皆さんとともに、じたばたと紡いでいければと思っています。

小林大児(制作統括)

20代のころ、NHK沖縄放送局に勤め、4年間沖縄県民でした。職場からは海が見え、沖縄そばを食べて暮らす、それが日常でした。2001年の連続テレビ小説『ちゅらさん』で初めてドラマ制作の仕事に携わり、今回は制作統括として。沖縄には不思議な「縁」を感じています。沖縄の、そして全国の皆さんに、毎朝ヒロインとその家族の姿に笑って泣いて楽しんでいただきたいです。

ヒロインを演じるのは、黒島結菜さん。透明感に、りりしさ、たくましさを併せ持ち、シリアスもコミカルも表現できるすばらしい俳優さんです。沖縄出身でもある黒島さんのほかにヒロインは考えられませんでした。

四兄妹の物語ということで、『若草物語』や『細雪』といった過去の名作にも刺激を受けてリスペクトを払いつつ、誰もがかつて、うれしいときも悲しいときも、誰かとともに食べて生きてきたということ、おいしいものを大好きな人と食べると笑顔になれるということ。そんな当たり前の、足元に秘められている豊かな泉を感じていただけるとうれしいです。

木村隆文(演出)

私ごとで恐縮ですが、小学生の時、父親の転勤で那覇市に1年間住んでおりました。本土に復帰して間もないころで、まだ車は右側通行でした。言葉、食べ物、風景などすべてが珍しく、子供心にとても「ちむどんどん」したことを鮮明に覚えています。クラスにいわゆる「ヤマトンチュー」は自分ひとり。同級生たちに囲まれ質問攻めにあいました。そう、そこでは私の方が珍しい存在だったのです。それから50年弱、沖縄には何度か旅行に行きました。すっかり変わった町並みもあれば、今でも変わらず守り続ける文化もたくさんあり、食べ物もそのひとつ。このドラマには、たくさんの沖縄料理が登場します。沖縄出身の黒島結菜さんとともに、料理をはじめ沖縄の魅力をたっぷりお伝えしたいと思います。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合にて、2022年春放送
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

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