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僕は猟師になった

20/8/21(金)

『僕は猟師になった』

この映画の元になった、千松信也さんの著書『けもの道の歩き方』を読んだ時にも感じたが、とにかく、その気負いのなさに驚かされる。獲って、さばいて、食べる——ただ、それだけと言わんばかりの自然な佇まい——のわりには、獲物の解体や、その調理方法、ワナのメカニズムには、さすがと唸るしかなく、川原監督も、そのギャップに興味を掻き立てられたのか。 昨年のNHKで放映された『ノーナレ「けもの道 京都いのちの森」』に追加取材し、再編集された、この映画版から、千松さんの自然との対峙の仕方が伝わってくる。大体、千松さんは山に籠っておらず、週に3~4日はサラリーマンとして市内で働いている。山に囲まれた京都の土地柄で、街と山との境界線を、ふと跨ぎ、狩猟するという行為に、千松さんのフットワークの良さを感じることができる異色のドキュメンタリーです。

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