脚本家・平谷悦郎が構想20年を経て映画化した「あ・く・あ ～ふたりだけの部屋～」が5月29日に公開決定。主演・小泉ひなたのコメントや場面写真も到着した。

本作は園子温の助監督を経験した映像作家・中川究矢と、平谷がタッグを組んだSFブラックコメディ。平谷がまなざしの強さに稀有な魅力を感じた小泉に主演をオファーし、制作資金210万円を集めるクラウドファンディングをMotionGalleryで実施したところ、目標を上回る資金を集めることに成功した。

本作では、ドアを開けると謎の“部屋”に入ってしまう不思議な能力にさいなまれる男女が、苦悩しながらも倒錯した情愛に身を委ねていくさまが描かれる。大嫌いな男と部屋に閉じ込められてしまう主人公・聡子役は、元セクシー女優で映画初出演にして初主演を飾った小泉。もう1人の主人公で、聡子と部屋に閉じ込められることに幸せを感じる達生役は「ミは未来のミ」の櫻井保幸が務めた。

また達生に恋する大学の後輩・叶美役で今城沙耶、聡子のクズな恋人・征人役で関幸治、学生時代の聡子を監禁していた監禁犯役で園部貴一、達生の義姉役で伊澤恵美子、聡子を監禁犯から救い出す刑事役で川連廣明、小橋秀行が出演。さらに石川雄也、高崎二郎、お笑いコンビ・おかわりの八つ橋てまりと大葉かやろうらがキャストに名を連ねる。劇伴はポップロックバンド・アーバンギャルドのメンバーであるおおくぼけいが担当。おおくぼが作詞作曲した主題歌「朝が落ちてくる」をアイドルユニット・ゑんらのメンバー・木乃伊みさとが歌った。

小泉は「主演映画がついに完成しました！ 私がやらせていただいた聡子という役はちょっと無気力な感じの女の子なんですけどある出来事がきっかけでどんどんSに目覚めていきます。あまりやったことのないイジワルな役なのでそういうところも見どころかと思います。ぜひ観てください！」と呼びかけている。

「あ・く・あ ～ふたりだけの部屋～」は東京の池袋シネマ・ロサで1週間限定上映されたのち、全国で順次公開。

※「あ・く・あ ～ふたりだけの部屋～」はR15+指定作品