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山崎育三郎&古川雄大が真新しい衣装で臨む「モーツァルト!」稽古場での話題は“筋肉”

ナタリー

21/4/7(水) 15:23

左から山崎育三郎、古川雄大。

ミュージカル「モーツァルト!」が、明日4月8日に東京・帝国劇場で開幕する。これに先駆けて本日7日に囲み取材が行われ、山崎育三郎と古川雄大が出席した。

本作は「エリザベート」「レディ・ベス」などで知られるミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイが、それぞれ脚本・歌詞、音楽・編曲を手がけた、オーストリア・ウィーン発の人気ミュージカル。1999年にウィーンで初演され、日本では小池修一郎の訳詞・演出で、2002年から上演されてきた。山崎は2010年公演から、古川は2018年の前回公演からヴォルフガング・モーツァルト役を務めている。

2人は今回の公演のために新調されたという、ヴォルフガングの赤いコートを着て登場。山崎は「このコートを着ると気持ちが高まります。もしかすると僕らが朝ドラに出た効果で、ついに自分の衣装を作ってもらえたのかも(笑)」と、昨年のNHK連続テレビ小説「エール」を引き合いに出して喜びをにじませる。

古川も真新しいコートの感想を「着ていてとても気持ちいい」と話し、「朝ドラの現場とミュージカルの現場はまったく違いました。でも育三郎さんと僕の関係は変わらず、今回も稽古場では、頼れる先輩の育三郎さんからたくさんアドバイスをもらいました」と山崎に厚い信頼を寄せる。2度目の出演に向けては「小池先生も、より良い作品を目指して演出を付けてくださった。僕自身、どうにか進化したいという思いで取り組んでいます」と抱負を述べた。

山崎は古川の言葉を聞いて「先輩扱いされますけど、僕らは1歳しか離れていない」と笑い、「前回公演で雄大はなかなか心を開いてくれなかった(笑)。彼は1人で考え込むタイプでしたが、今回はいろいろ話してくれて、相談しながら一緒に役にアプローチできました」と稽古の充実ぶりをのぞかせる。24歳のときからヴォルフガングを演じている山崎は「上演ごとに、できることが増えたり、今までとは違うシーンでグッときたりして、自分が変わったと気付かされる。その変化を楽しみながら演じています」と11年目となる「モーツァルト!」に向け手応えを語った。

またハードな舞台に備えて筋トレに励んだ結果、2人とも前回公演より体重が5kg程度増えたと言う。稽古場で2人は、プロテインやトレーニングなどにまつわる“筋肉トーク”に花を咲かせたそうで、山崎は「舞台で激しく動くので、けが予防のために筋力を高めました。2人とも体が一回り大きくなった(笑)」とコメント。古川は2018年の「モーツァルト!」の時期に糖質制限をしていたことに触れ、「今思うと考えられない。今回はたくさん食べて、アミノ酸も摂取して万全の状態で挑みます」と気合十分の表情を見せた。

会見では、天才音楽家であるモーツァルトにちなみ、2人がお互いの“天才だと思うところ”を挙げる場面も。古川は山崎を「お芝居の素晴らしさはもちろんですが、歌唱力がずば抜けています。育三郎さんのようにミュージカルもポップスもどちらも歌えるミュージカル俳優はなかなかいないので、天才だと思います」と絶賛。山崎はそのコメントに恐縮しつつ「雄大はストイックで、努力の天才。昔から『彼はいつかヴォルフガングを演じるだろう』と思っていました。想像を遥かに超えた表現力をつかんでいて、すごいです」と古川を称えた。

最後に山崎は「コロナのことが心配ですが、僕としては1回1回の公演に『これが千秋楽だ』という思いで取り組みたい」と言葉に力を込め、「ヴォルフガングが運命と闘う姿を通して、お客様にエールを届けたい」とメッセージを送る。古川もうなずきながら「約3年ぶりの上演で、作品も僕自身も進化しているはず。たくさんの方に観ていただきたいです」と呼びかけ、会見を締めくくった。

公演は明日4月8日から5月6日まで東京・帝国劇場、14日から17日まで北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru、25日から6月7日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。

ミュージカル「モーツァルト!」

2021年4月8日(木)~5月6日(木)
東京都 帝国劇場

2021年5月14日(金)~17日(月)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru

2021年5月25日(火)~6月7日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎

キャスト

ヴォルフガング・モーツァルト:山崎育三郎 / 古川雄大
コンスタンツェ(モーツァルトの妻):木下晴香
ナンネール(モーツァルトの姉)和音美桜
ヴァルトシュテッテン男爵夫人:涼風真世 / 香寿たつき
コロレド大司教:山口祐一郎
レオポルト(モーツァルトの父):市村正親

安部誠司、奥山寛、後藤晋彦、白石拓也、武内耕、田中秀哉、田村雄一、福永悠二、港幸樹、山名孝幸、脇卓史、渡辺崇人 / 彩花まり、池谷祐子、樺島麻美、久信田敦子、原広実、松田未莉亜、水野貴以、柳本奈都子、吉田彩美

アマデ:設楽乃愛、鶴岡蘭楠、深町ようこ

※2021年4月24日追記:4月28日以降の東京公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。

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