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「kino cinema 横浜みなとみらい」内覧会で全貌が明らかに 支配人は上映ラインナップに自信

リアルサウンド

19/4/10(水) 18:30

 4月12日にオープンする「kino cinema 横浜みなとみらい」の内覧会が4月9日に行われた。

参考:「kino cinema」開業で横浜は映画館激戦区へ 映画発信するホットスポットへと変貌遂げるか?

 映画製作・配給会社キノフィルムズを擁する木下グループの関連会社である、株式会社kino cinemaが運営する初の映画館となる同館は、横浜みなとみらい地区にあるTSUTAYA 横浜みなとみらい店の2階をリニューアルしてオープンする。

 座席数55席のTHEATER 1、座席数111席のTHEATER 2とTHEATER 3の3スクリーンで計277席(各シアター車椅子2席ずつ)を用意。椅子は全て「椅子のコトブキ」として知られるコトブキ社製の特注品を採用し、1つの席の両側に肘掛けを完備。座席に座ると自動的にリクライニングする仕組みとなっており、前の席との感覚も十分空いているため、足を組んでも余裕がある。

 各シアターのスピーカーはQSC社製で、音響はリニア PCM 7.1ch。デジタルシネマプロジェクターはクリスティ社、デジタルシネマサーバーはGDCテクノロジー社のものが採用された。3DシステムはXpanD社製となる。

 オープニング上映作品には、クリスチャン・ベールがディック・チェイニー元副大統領に扮した『バイス』、ファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンの生涯を描いたドキュメンタリー『マックイーン:モードの反逆児』、オスカー女優と若手舞台俳優の実話を基にしたラブストーリー『リヴァプール、最後の恋』、ティモシー・シャラメとスティーヴ・カレル共演作『ビューティフル・ボーイ』、そして第91回アカデミー賞作品賞に輝いた『グリーンブック』の5作品がラインナップ。オープン翌週の4月19日からは、スティーヴ・クーガンとジョン・C・ライリー共演作『僕たちのラストステージ』、実際にあった詐欺事件を通して現代の聖人ラザロを描く『幸福なラザロ』が公開される。

 シネマコンプレックスで13年勤務したのち、今年3月に株式会社kino cinemaに入社したという経歴をもつ支配人の佐古和磨氏は、「皆さんに観ていただけるような作品を幅広く揃えていきたいと思っています。もちろんキノフィルムズさんの配給作品は多くなってくると思いますが、全国でロードショーされないような、規模の小さい良質な作品を上映していこうと考えています」とスクリーンにかける作品について説明。さらに、「『グリーンブック』は全国公開日から1か月以上経っていますが、敢えてオープニングのラインナップに入れています。それは、『kino cinema 横浜みなとみらい』が、こういう作品を上映していくんだというアピールにもなっています」とオープニング上映作品が同館の方向性を示すとコメントした。

 メインのターゲット層は「30~50代のミニシアター好きな大人」だそうで、「他の映画館ではかからないような、ミニシアター系の作品を上映していけたらと思っています」と、横浜ブルク13やイオンシネマみなとみらいと大手シネコンが根を張っている同地区の他の映画館との差別化についても自信をのぞかせた。

 なお、6月には、株式会社kino cinemaが国内で開設する2館目の劇場となる「kino cinema 立川高島屋S.C.館」が、JR立川駅北口より徒歩3分の立川高島屋S.C.内に同じく3スクリーンでオープンするが、年会費1000円のkino cinema会員制度も発表された。会員はいつでも1300円で映画が鑑賞できるほか、火曜・木曜は1000円で鑑賞可能になり、入会時に1000円鑑賞優待券が1枚プレゼントされる。さらに、鑑賞ポイント(100円で1ポイント付与)に応じてプレゼントと交換できるシステム(商品の詳細は追って発表)も導入されるそうだ。(取材・文=宮川翔)

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