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編集部の週末オススメ番外編 『タイラー・レイク』でクリス・ヘムズワースの超絶アクション堪能

リアルサウンド

20/4/24(金) 18:00

 リアルサウンド映画部ではこれまで、毎週末に編集スタッフが週替りでオススメ映画・特集上映を紹介する「週末映画館でこれ観よう!」を掲載してきましたが、新型コロナウイルス感染拡大による映画館の営業自粛を受け、3月27日の更新を最後に掲載を見送っていました。緊急事態宣言も日本全国へと拡大され、日本中のほぼすべての映画館が休業中となっています。このような状況を受け、映画館の営業再開、新作映画の公開が再びスタートするまで、「週末映画館でこれ観よう!」の番外編として、自宅で楽しめる映画やドラマ、アニメなどの配信作品を毎週末に紹介していきます。

参考:クリス・ヘムズワース「これほどのアクションは初めて」 『タイラー・レイク』メイキング映像公開

 今週は、映画はやっぱり映画館派の副編集長・宮川が『タイラー・レイク -命の奪還-』をプッシュします。

■『タイラー・レイク -命の奪還-』

 本日4月24日よりNetflixで全世界同時配信となったクリス・ヘムズワース主演映画『タイラー・レイク -命の奪還-』。『マイティ・ソー』シリーズ、『アベンジャーズ』シリーズのソー役でおなじみのヘムズワースが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督を務めたルッソ兄弟と再びタッグを組んだアクション大作だ。

 なお本作では、弟のジョー・ルッソが脚本・原作・製作を務め、兄のアンソニー・ルッソは製作のみにクレジットされている。監督を務めたのは、これが初の長編監督作となるサム・ハーグレイヴ。なんとこの人、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』などの作品でクリス・エヴァンスのスタントマンを務め、『アベンジャーズ/エンドゲーム』などでは、スタントコーディネーターも務めた経験のある人物なのだ。つまりこの作品は、主演のクリス・ヘムズワース、脚本・製作のルッソ兄弟、そして監督のサム・ハーグレイヴと、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品ファンにはたまらない座組みとなっているわけだ。

 主な舞台となるのは、バングラデシュの首都ダッカ。麻薬王の息子オヴィが誘拐される事件が発生し、ギャングが支配するダッカの市街地に潜入して、彼を救出するという不可能に近いミッションを、ヘムズワースが演じる主人公のタイラー・レイクが請け負うことになる。このタイラー・レイクという男は、数々の危険な戦闘を渡り歩いてきた、大胆不敵で屈強な傭兵なのである。彼は、裏社会の武器商人や麻薬密売組織らが牛耳るアジトに単身突入し、少年を奪還、脱出を開始する。しかし、街中のギャングたちすべてが敵となり、凄まじい猛追を受けることに。もはや任務遂行は不可能とも思われる絶体絶命の状況から、卓越した戦闘スキルをフルに使って戦うタイラー。果たして無事少年を救い出し脱出できるのか……。

 実はこの作品、もともとは舞台となる街をそのままタイトルにした「ダッカ(Dhaka)」というワーキングタイトルで、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の頃から製作が進められていたそう。その後、タイトル(原題)が『Extraction』に。“抽出”“引き抜き”という意味だが、邦題にも使われている“奪還”という意味合いが強いのだろう。本作の主演を務めることになった経緯について、クリス・ヘムズワースはSCREENRANTのインタビューで、「ほかのクリスたち(クリス・エヴァンス、クリス・プラット)が断ったから」と笑い混じりに語っている。

 最大の見どころは、スタントコーディネーター出身で、アクションのスペシャリストでもあるサム・ハーグレイヴ監督とクリス・ヘムズワースによる、CGを極力使わずリアルにこだわったという超絶アクション。中でも、カーチェイスから肉弾戦までワンカット風の長回しシーンは、一体どうやって撮ったのかと目を疑うほどの迫力がある。スタント出身の映画監督といえば、近年は『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキや『ジョン・ウィック』『デッドプール2』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のデヴィッド・リーチが活躍しているが、本作はルッソ兄弟の手腕も相まって、それらの作品とはまた一味違う、脚本の深みとシリアスさによって非常に完成度の高い作品に仕上がっている。

 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で警察署長ホッパーを演じ、MCU最新作『ブラック・ウィドウ』にも出演するデヴィッド・ハーバーや、『パターソン』のゴルシフテ・ファラハニといった共演陣の活躍にも注目だ。(宮川翔)

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