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修復によって蘇った文化財を一挙公開! 『文化財よ、永遠に』が、泉屋博古館分館ほか全国4会場で同時期開催

ぴあ

19/9/11(水) 12:50

池大雅《比叡山真景図》1762 年 練馬区立美術館蔵 ※泉屋博古館分館(東京)にて展示

文化財の維持修復事業の助成を行う住友財団では、今年30年を迎えるのを記念して『文化財よ、永遠に』を開催。京都・泉屋博古館(9月6日〜10月14日)、東京・泉屋博古館分館(9月10日〜10月27日)、福岡・九州国立博物館(9月10日〜11月4日)、東京国立博物館(10月1日〜12月1日)の全国4会場で開催され、修復された文化財の一部がその修復の軌跡とともに紹介される。

今に伝わる文化財は、その時代の修復や保存技術によって守られ、長い間の劣化や天災による損傷をくぐり抜けてきた。しかし、さらに長い時に耐え次代に文化財を継承していくのは容易なことではない。

住友財団は、これまでに1000件を超える国内外の文化財修復事業に対し助成を実施。古くより伝わる伝統技術を軸に、最新の科学技術を活用した世界最高水準の修復技術を駆使することで、木・紙・絹など脆弱な材質の文化財を鮮やかに蘇えらせてきた。

そんな文化財修復の軌跡と成果を紹介する同展。「美を守る文化財修復の最前線」にフォーカスする泉屋博古館分館では、所蔵元の雨漏りのために画面が著しく痛んでいた池大雅《比叡山真景図》(1762年、練馬区立美術館蔵)や、経年劣化で激しく損傷していた狩野一信《五百羅漢図》(江戸時代・19世紀、東京・増上寺蔵)をはじめ、近年修理された国宝や重文を含む絵画や工芸品を展示。前後期の展示替えを行いながら、約50点の文化財がその修復過程とともに紹介されている。

また、京都・泉屋博古館では、古都に伝わる文化財の修復技術とその精神にスポットが当てられるほか、九州国立博物館や東京国立博物館では、阪神淡路、能登半島、東日本、熊本など地震で被災した文化財の状況とその修復も紹介。修理によって新たに分かった創作技法や、蘇った文化財の素顔に出会うことができる。

「文化財は人類共通の宝。これを後世に伝えることは、現代に生きる私どもの責務」とは、住友財団が掲げる文化財修復の意図。そんな修復の背景にある物語にも注目しながら、今日まで守り伝えられてきた文化財を堪能したい。

【開催情報】

『文化財よ、永遠に』

〜美を守る文化財修復の最前線〜
10月27日(日)まで東京・泉谷博古館分館にて開催
【関連リンク】泉屋博古館分館

〜古都の美をまもる〜
10月14日(月・祝)まで京都・泉谷博古館にて開催
【関連リンク】泉屋博古館

〜新たな文化財修復の拠点〜
11月4日(月・休)まで九州国立博物館にて開催
【関連リンク】九州国立博物館

〜守り伝えられた仏に出会う〜
10月1日(火)〜12月1日(日)東京国立博物館にて開催
【関連リンク】東京国立博物館

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