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演出・吉田鋼太郎が「理想のシェイクスピア上演の形」と自信、「ヘンリー八世」開幕

ナタリー

20/2/15(土) 10:58

彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾「ヘンリー八世」より。(撮影:渡部孝弘)

「ヘンリー八世」が、昨日2月14日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで開幕した。

本公演は、1998年にスタートした「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の第35弾。蜷川幸雄の遺志を継ぎ、シリーズ2代目の芸術監督に就任した吉田鋼太郎が演出を手がけ、同シリーズの「シンベリン」「ジュリアス・シーザー」にも出演した阿部寛がヘンリー八世役を務める。また吉田はヘンリー八世の寵愛を受ける枢機卿ウルジー役を演じ、出演者にはそのほか、金子大地、宮本裕子、山谷花純、谷田歩、河内大和らが名を連ねた。

本作について、吉田は「シェイクスピアは言葉の芝居。お客様に言葉をきちんと伝えないと成立しない芝居ですが、役者たちは明晰にセリフをしゃべり、さらにそこに感情を乗せるということができた。目指していた理想的なシェイクスピア上演の形が出来たと思います」と自信を見せ、阿部は「これまでみんなで一所懸命に稽古をしてきて、ようやくお客さまの前で演じることができます。劇場に入ったお客さまの反応をはやく感じたい。全体像を共有できるのが楽しみです」とコメントしている。上演時間は休憩ありの約3時間20分。公演は3月1日まで彩の国さいたま芸術劇場にて行われたあと、14・15日に福岡・北九州芸術劇場 大ホール、19日から22日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。

吉田鋼太郎コメント

『ヘンリー八世』はみなさんに馴染みのない、シェイクスピアの最晩年の戯曲です。芝居の構造はしっかり作るとともに、蜷川幸雄さんから続く彩の国シェイクスピア・シリーズにはエンターテイメントの要素を盛り込むことも重要。構造を作りながら、どうやって面白くみせるかという兼ね合いに時間をかけ、いつもより2割、3割増しに長い稽古時間をとりました。丹念に稽古した甲斐あって、主演の阿部寛さん然り、初舞台の金子大地君もしっかり理解して、自分の中に取り入れてくれました。僕の目指したものが役者さんたちにも伝わっていて、非常に面白い芝居になったと確信しています。シェイクスピアは言葉の芝居。お客様に言葉をきちんと伝えないと成立しない芝居ですが、役者たちは明晰にセリフをしゃべり、さらにそこに感情を乗せるということができた。目指していた理想的なシェイクスピア上演の形が出来たと思います。

彩の国シェイクスピア・シリーズ第35弾「ヘンリー八世」

2020年2月14日(金)~3月1日(日)
埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

2020年3月14日(土)・15日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 大ホール

2020年3月19日(木)~22日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:吉田鋼太郎
出演:阿部寛、吉田鋼太郎、金子大地、宮本裕子、山谷花純、谷田歩、河内大和 / 大石継太、間宮啓行、廣田高志、工藤俊作、櫻井章喜、塚本幸男、飯田邦博、二反田雅澄、杉本凌士、水口てつ、佐々木誠、福田佑一郎、大河原啓介、鈴木彰紀、長谷川祐之、齋藤慎平、内田このみ、古庄美和、山田美波、坂田周子、沢海陽子、悠木つかさ

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