映画『AI崩壊』のブルーレイ＆DVDの発売を記念して、Zoomを使用したオンライントークライブが5月19日に開催され、主演の大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、入江悠監督が参加した。

参考：【写真】画面越しの岩田剛典

　本作は、AIをテーマに入江監督がオリジナル脚本で挑むサスペンス。AIが人間の生活に欠かせない存在となった10年後の日本を舞台に、突如AIが暴走し、人間の“生きる価値”を選別して殺戮を開始する模様を描く。

　賀来は、初共演となった大沢の印象について「最初はクールな方かと思っていたんですけど、すごくお茶目な方で。思った以上に大沢さんと“喋れちゃった”と、今になると感慨深いです」と語る。そんな賀来に大沢は「自然と話が合うんですよね。撮影自体朝までやっていることも多くてヘビーでしたけど、ずっとしゃべっていました。ただ、撮影帰りに『お疲れ様』って言いながら、車で僕を抜いて帰っていくのはやめてほしいです（笑）」と意外な事実を暴露。賀来は笑いながら「車線の問題ですよ！」と訂正した。

　クランクインとクランクアップだけが2人との共演シーンだった岩田は、「みんな仲良くなっているのに、僕は久しぶりの現場だったので緊張しました」と撮影を振り返った。そんな岩田の様子をこっそり見に行ったという大沢。「役としても距離があったので、あまり共演ができなくて。クランクアップあたりの撮影は、岩田くんにとって大事なシーンだし、スタッフもなんだか岩田くんに期待をしているようで心配になったんです。見に行ったら、一人端っこで岩田くんが集中して台本を読んでいて、すごく感心しました」と岩田を絶賛した。岩田は「どんどん日が暮れていくので内心ではすごく焦っていました（笑）」と振り返った。

　今回のオンライントークライブでは視聴者からのファンの質問に答えるコーナーも。「撮影中に一番緊張した場面は？」という質問に、大沢は「クランクインから、賀来くんと初対面のシーンが緊張しました。賀来くんも緊張が顔に出ていたから余計に（笑）」と回答。賀来は「申し訳ないです。でもこれは僕は入江監督に物申したい！　クランクインの最初から台本3ページくらいの長いセリフで、AIについて説明するシーンなんですよ。大沢さんも笑っているし、大変でしたね」と撮影の苦労を明かした。

　司会者から、思い出のロケ地について聞かれると、大沢は「大阪の地下水路がすごく広くて驚きましたね。あと、名古屋の公道で大渋滞を作って車を落とすシーンも。みんなが使う公道なのに、僕たちのために場所を貸してくれたことを感謝しています」と感謝を述べた。屋内での撮影が多かったという賀来と岩田は、それぞれ「螺旋の部屋」「群馬の倉庫を丸ごと使ったセット」と答えた。

　質問コーナーの後、オンライントークイベントの感想を求められると、岩田は「ファンの皆さんにトークを聞いていただけるのが嬉しかったです。今の現状と『AI崩壊』にはマッチしている部分もあると思うのでぜひご覧いただきたい」、賀来は「久々に『AI崩壊』のみんなとお話しできてすごく楽しかったです」、大沢は「現在の状況もあって、オンラインでのイベントですが、キャストのみんなとも横を向いて会話するシーンが多くて、意外と正面で向き合うことがなかったので良かったです」とそれぞれ締めくくった。　（取材・文＝島田怜於）