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草なぎ剛「ミッドナイトスワン」は代表作に「奇跡、ラッキー、神様ありがとう」

ナタリー

草なぎ剛

「ミッドナイトスワン」の再上映を記念した舞台挨拶が、本日7月7日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で開催。主演を務めた草なぎ剛が登壇した。

本作は草なぎがトランスジェンダー女性として体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙を演じたヒューマンドラマ。草なぎはまず来場者への感謝を述べつつ、静岡・熱海で発生した土石流災害について触れる。「このたび熱海市伊豆山地区で起きた土石流災害に遭われて大変な思いをされている皆様に謹んでお見舞い申し上げます。大雨によって今もなお大変な生活をされている方が、今後も十分注意して健やかに過ごせるよう僕も願っています」と見舞いの言葉を贈った。

映画は2020年9月25日の封切りから約9カ月半のロングヒットを記録。動員は57万6000人、興収収入は7.9億円を突破した。草なぎは「皆様のおかげです。こんなに長く公開してくれると思ってなかった」と驚きつつ、「内田英治監督が『なんの後ろ盾もない映画だけど大丈夫かな』と心配されていたのが懐かしく思えます。SNSを通して皆さんが拡散してくれたおかげだと思っています」とファンに呼びかけた。

7月14日より毎週水曜日は誰でも1200円(高校生以下は1000円)で映画を鑑賞できる新サービス「TOHOウェンズデイ」を開始するTOHOシネマズ。これに伴い「ミッドナイトスワン」をもっとも長期間上映し、最多の動員を集めたTOHOシネマズ 日比谷では、毎週水曜日のTOHOウェンズデイ限定で当面の間「ミッドナイトスワン」が再上映される。まだサービス開始前のため本日の観客には割引が適用されていないことを伝えられると、草なぎは「なんか申し訳ないですね(笑)。面白いこと言わないと」とほほえむ。MCからすぐさま「お願いします」と求められると「今ですか!?」とたじろぎつつ、「今日七夕なんでね……『七夕スワン』とかね……。何が面白いかよくわかんない」とボケてすぐに自虐する。「2日後、誕生日なんですよ」と明かすと、会場から拍手喝采が。47歳を迎えるが「ああ27歳かあ」ととぼけつつ「気持ちはね。気持ちは『中学生円山』なんでね」と続け、笑いを誘った。なおこれまでSNSのハッシュタグを通してファンが盛り上がりを作ってきたことから、今回の企画にもハッシュタグ「#ウェンズデイスワン」が用意されている。

第44回日本アカデミー賞の最優秀作品賞や最優秀主演男優賞など計18の映画賞を獲得している「ミッドナイトスワン」。草なぎが冗談半分でした発言からハッシュタグ「#草なぎ剛代表作」が盛り上がったことを受け「言ってみるもんですね。本当に自分の代表作になりました。これからも大きく羽ばたいていってほしい」と期待を寄せる。「大げさな話。もうこういうことないと思ってます。映画に出る人はたくさんいる。これから自分が100本、200本出ても、ここまでの作品は生まれないかもしれない。でも、それでいいなと思ってるんです。もう奇跡、ラッキー、神様ありがとう!と思っていて。それほど突き抜けてうれしい評価」と発言し、「これからもたくさんご覧いただいて、皆さんに褒めていただけたら、それをバネにしてがんばろうと思う。お返しというか、今後も何かで表現していきたい」と続けた。

一方で今後やってみたいことを問われると「あまりないんですよね」と笑いつつ、「でも一度お仕事した人には『また草なぎくんと仕事したい』と思ってほしい。お芝居もバラエティも。嫌われたら嫌じゃないですか。あとは元気。元気さえあれば」と胸を張る。大河ドラマ「青天を衝け」に出演中の草なぎは「これクレームじゃないですよ!」と強調しつつ、「この前、夜中の26時に起きて馬乗りに行って(撮影して)。使われたのが引きの4秒のカット。『これ吹替でよかったんじゃないか!』って(笑)」と最近疑問に感じたエピソードを披露。「健康じゃないと夜中の26時に起きれないですからね。健康と“嫌われないこと”が大事」と笑いと皮肉たっぷりに語った。

最後に草なぎは海外での受賞や書籍刊行に触れ「海を越えて羽ばたいている。うれしくもあり、子供が自分を離れて育っていくような気持ちにもなります。たくさんの方に愛されて最高だと思っています。この『ミッドナイトスワン』がより遠くに羽ばたくために皆さんの力が必要です。1人でも多くの人に届いて、その人の悲しみやストレスがちょっとでも解放されたらいいなと思っています」と呼びかけ、イベントを締めくくった。

※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記

(c)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS

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