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京都のライブハウス磔磔がドネーショングッズ販売

ナタリー

20/5/12(火) 13:40

磔磔「SAVE THE 磔磔」告知用ビジュアル

京都のライブハウス磔磔がドネーショングッズの販売を開始した。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため5月末まで営業を自粛している磔磔は、「SAVE THE 磔磔」と銘打った企画としてグッズの販売を開始。売り上げは自粛期間中の賃料や人件費、グッズ制作費として使用される。WebサイトBASEでは、2024年に磔磔が開店50周年を迎えることを記念したTシャツやタオル、サコッシュ、磔磔のロゴをプリントした和紙提灯などのデザインを掲載中。磔磔は店頭、現金書留、BASEのいずれかで7月1日までグッズの購入を受け付けている。

磔磔 コメント

いつも磔磔を応援していただき、ありがとうございます。

京都磔磔は、おかげさまで2020年4月に46年目を迎えました。オープンした1974年は、まだ「ライブハウス」という単語も無い時代でした。

建物は1917年(大正6年)に建てられた元酒蔵。2017年に築100年目を迎えました。
この木造の酒蔵を改装して作られた磔磔は、その音の響き、壁一面に貼られたミュージシャンの看板など、独特の雰囲気で親しまれてきました。

その磔磔は、いま存続の危機にあります。

新型コロナウィルスの感染拡大により、3月は大半のイベントが中止となりました。
そしてさらなる感染拡大を防止するため、4月2日から5月末まで営業を自粛しております。
お客様・アーティスト・スタッフの安全を第一に考え、営業再開の見通しは立っておりません。

収入が断たれたのはほとんどのアーティストも同じです。現時点で100本以上のキャンセルに対し、
磔磔ではキャンセル料をどの出演者からも一切いただいておりません。
また、出演者が金銭の負担なく安心してキャンセルできることで、感染拡大防止にも繋がります。

しかし、磔磔を維持するための賃料や固定費、人件費等は毎月必要となります。
事態の長期化にともない、夏や秋以降のブッキングもキャンセルの連絡が相次ぐようになり、とうとう店の存続に関わる問題となってきました。

また、今後少しずつ営業を再開できたとしても、お客様が今まで通り安心してライブハウスに戻れるようになり、
ライブハウスが通常通り経営を維持できるようになるのはまだまだ先だと思われます。

100年後も、200年後も、京都に酒蔵を改装した古いライブハウスが存在し、その時代の人々がこの場所で音を鳴らしている。
2024年の50周年が「小さな通過点」として当たり前に過ぎるよう、そんな未来までバトンを繋いでいけるよう、これからもよろしくお願いします。

磔磔 水島博範・浩司

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