「ジェイミー」開幕に森崎ウィン「引き締まっていきたい」、高橋颯「初日から全力で」
左から森崎ウィン、高橋颯(WATWING)。(撮影:田中亜紀)
ミュージカル「ジェイミー」が、昨日8月8日に東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で開幕した。
イギリス・ロンドンで2017年に初演された「ジェイミー」は、ドラァグクイーンを夢見る青年・ジェイミーを主人公にしたミュージカル作品。本作は実話を元にした内容となっており、劇中では、ジェイミーを中心に、現代社会が直面する多様性や個の尊重についてが描かれる。
日本初演となる今回は、ジェフリー・ペイジがオリジナル演出・振付を担当。ジェイミー役を森崎ウィンと高橋颯(WATWING)がWキャストで務めるほか、出演者にはジェイミーの母親・マーガレット役の安蘭けい、ジェイミーの親友・プリティ役の田村芽実と山口乃々華、ディーン・パクストン役の佐藤流司と矢部昌暉(DISH//)、そしてヒューゴ / ロコ・シャネル役の石川禅らが名を連ねた。
開幕前に行われたキャストインタビューで、森崎は「ほっとしている部分もありつつ、緊張感が高まっていて、カンパニーが今、すごく1つになっているので、このまま引き締まっていきたいと思います」、高橋は「もう1チームを観ることができるので、勇気をもらってやれそうです。初日から全力でやります」とコメント。安蘭は「本当に幕があくんだと思ってワクワクしています。今は出来る状況じゃないけど、乾杯したい気分です。2人を見守りたい」と意気込みを述べた。
東京公演は8月29日まで行われ、9月4日から12日までは大阪・新歌舞伎座、25・26日には愛知・愛知県芸術劇場 大ホールにて上演される。なお8月14日までの公演は、“オープニングウィーク”として、一部カーテンコールの写真撮影が可能となる。
来場者に向けた、森崎、高橋、安蘭、石川、田村、山口、佐藤、矢部のコメントは以下の通り。
森崎ウィン コメント
作品を通して、お越しいただいた方の背中を押せるような作品でありたいです。お客様と一緒に成長していきたいですし、そうできると信じています。安全対策は万全に、心よりお待ちしております。
高橋颯(WATWING)コメント
ここまでたくさんの方に、すごく見守ってもらって、支えてもらってきました。ジェイミーとして、やっと舞台にたてるので、お芝居でしっかり返せるように、感謝の気持ちをお客さんに届けられたらと思います。
安蘭けい コメント
とにかく、パワーがあふれる作品です。みんなそれぞれが、ジェイミーの気持ちになって癒やされて帰っていただけると思います。二人とも、全く違ったジェイミーで、すごく素敵なので、ぜひお越しください。
石川禅 コメント
いよいよ初日です。なんとかここまで辿り着きました。おじさん、こんなにメイクを作って、落として、作って、落としてを繰り返すドラァグクイーン役は初めてで大変です。(笑)でも、とっても楽しく、時に涙していただけるハートウォーミングな素晴らしい作品が出来上がりました。この作品の産声を聞かないと損ですよ!
田村芽実 コメント
ついに、待ちに待った「ジェイミー」初日です。初日の幕が開けられること、とてもとても嬉しく思っています。何かと悲しいニュースの多い今の世の中ですが、この作品を通して、少しでも笑顔になっていただけたら嬉しいです。自分の居場所はどこなのか、自分の美しさは何なのか私に教えてくれたジェイミー。この作品の素晴らしさ、美しさを皆様にお届けできますように。
山口乃々華 コメント
いよいよ「ジェイミー」開幕のこの日を迎えられて、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。これから始まる日々にワクワクしています。ここまでずっと稽古してきたこと全て、なにもかもが、もう宝物です。
観にきてくださるお客様にもきっと心に届くメッセージがたくさんあると思います。
みなさま、お楽しみによろしくお願いいたします。
佐藤流司 コメント
いよいよ本番です! 今回の作品、ディーン役はWキャストなので、作品を見る事があるのですが、何度も泣きそうになるし、何度も心が熱くなる、そんな素晴らしい作品です。そして、舞台稽古などで繰り返し見ていると、1回目と2回目では見る印象が全く変わってくる作品なので、お時間の許す限り「ジェイミー」という作品にどっぷりつかっていただければと思います。
矢部昌暉(DISH//)コメント
こういうご時世ですが、こうしてエンターテイメントをお届けできてうれしいです。この作品自体が、凄くパワーをもっていてとても面白い作品になっているので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。僕が演じるディーンという役が物語を引っ掻き回せば引っ掻き回すほど、作品が盛り上がると思うので、しっかりジェイミーに意地悪していきたいなと思います!(笑)
ミュージカル「ジェイミー」
2021年8月8日(日・祝)~29日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2021年9月4日(土)~12日(日)
大阪府 新歌舞伎座
2021年9月25日(土)・26日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
音楽:ダン・ギレスピー・セルズ
作:トム・マックレー
日本版演出・振付:ジェフリー・ペイジ
翻訳・訳詞:福田響志
キャスト
ジェイミー・ニュー:森崎ウィン、高橋颯(WATWING)
マーガレット・ニュー:安蘭けい
プリティ:田村芽実、山口乃々華
ディーン・パクストン:佐藤流司、矢部昌暉(DISH//)
ファティマ:伊藤かの子
ミッキー:太田将熙
サイード:川原一馬
サイ:小西詠斗
ベックス:鈴木瑛美子
ヴィッキー:田野優花
ベッカ:フランク莉奈
リーバイ:MAOTO
ミス・ヘッジ:樋口麻美
ミス・ヘッジ(女性役アンダースタディ):実咲凜音
トレイ、ライカ(男性役アンダースタディ):永野亮比己
ライカ・バージン:泉見洋平
トレイ・ソフィスティケイ(ヒューゴ / ロコシャネル役カバー):吉野圭吾
レイ:保坂知寿
ジェイミー父 / サンドラ・ボロック:今井清隆
ヒューゴ / ロコシャネル:石川禅
学生役SWING:亀井照三、笹尾ヒロト、佐藤みなみ、山村菜海
※高橋颯の「高」ははしご高が正式表記。
※2021年8月17日追記:8月17日13:00開演回および19日13:00開演回は、矢部昌暉に代わり佐藤流司が出演します。
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