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BABYMETAL、松井愛莉、武藤彩未…ブレイクアイドルの登竜門「さくら学院」に迫る

リアルサウンド

14/4/4(金) 17:00

20140404-sakura.jpg数々の次世代アイドルを輩出する登竜門、さくら学院。

 サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティらを擁する大手芸能プロ・アミューズ所属のアイドルグループ・さくら学院が、人気タレントを輩出する育成機関として注目を集めている。

アイドル市場を突き抜けたBABYMETAL

 最も成果を上げているのはBABYMETALだ。メンバーはSU-METAL(中元すず香、2012年度卒業)、YUIMETAL(水野由結)、MOAMETAL(菊地最愛)の3人。2010年11月に「メタルとアイドルの融合」をコンセプトに掲げ派生ユニットとして結成されて以来、快進撃を続けている。今年2月には『ミュージックステーション』に出演。同月には女性アーティストとしては史上最年少の平均年齢14.7歳で日本武道館でのワンマン2days公演を開催し、2日間でのべ約2万人を集客、大成功を収めた。また、1stアルバム『BABYMETAL』は、オリコン週間チャートで4位、iTunes Storeでは、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、オーストラリア、カナダ、アイルランド、スウェーデンのロックチャートで1位を獲得。勢いに乗り、3月22日付けの全米ビルボードのアルバムチャートで187位に上昇。またその他のビルボードチャートでは、ハードロックアルバムカテゴリで12位、ワールドアルバムカテゴリで2位、新人(Top Heatseekers)カテゴリで4位という成績を残した。

 YouTubeでの「ギミチョコ!!」のLive Music Videoは4月4日現在約480万回という驚異的な再生回数を叩き出している。コメント欄を見てもいかに海外から評価されているかが分かるだろう。

 もはやPerfume、AKB48、ももいろクローバーZと同様に、狭義のアイドル市場を突き抜けた存在になったと言っていいだろう。

BABYMETAL – ギミチョコ!!- Gimme chocolate!! – Live Music Video

松井愛莉、三吉彩花、武藤彩未……活躍の幅を広げる卒業生たち

 つい先日、プロ野球「ロッテ対西武」戦の始球式に登場し話題となった、2011年度卒業生の松井愛莉も好調だ。昨年2月より、結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)のオーディションで応募者400人の中からグランプリを勝ち取り、1年間「ゼクシィ6代目CMガール」をつとめた。また同年には、過去に堀北真希、新垣結衣、北乃きい、川口春奈らがつとめた「全国高等学校サッカー選手権大会」の応援マネージャーに就任。今年に入ってからは、佐々木希やももクロZが出演していたロッテ「Fit’s」のCMや、『週刊ヤングジャンプ』の表紙グラビアにも登場したりと、活躍の幅を広げている。

 同じく2011年度卒業生の三吉彩花は、女優としてのキャリアを着実に積み上げている。ドラマ『高校生レストラン』(2011年5月~7月2日、日本テレビ)、『結婚しない』(2012年10月~12月、フジテレビ)、『ロストデイズ』(2014年1月~3月)などにレギュラー出演。映画『グッモーエビアン!』『旅立ちの島唄~十五の春~』などにも出演し、「第67回 毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞」や「第35回 ヨコハマ映画祭最優秀新人賞」を受賞。資生堂 「シーブリーズ」、森永製菓「ベイク」といったCM出演も増えており、メディア露出は多い。

 さらに同じく2011年度卒業生にして初代生徒会長・武藤彩未も、80年代テイストなコンセプトを貫くソロ歌手として活動中だ。昨年9月にはSHIBUYA-AXや赤坂BLITZでワンマンライブを開催。今年に入ってからは伊勢丹のキャンペーン「花々祭」のビジュアルモデルに抜擢され、4月23日にはデビューアルバム『永遠と瞬間』をリリ-スするなど、精力的に活動を続けている。

“成長期限定”故の刹那的な美しさ、部活動の楽曲クオリティーの高さ

 ブレイクアイドルの登竜門的存在となったさくら学院。では、さくら学院とはどんなグループなのか。その特色は、まず「成長期限定」と謳われている通り、メンバーは中学生以下に限られ、中学卒業と同時にグループも卒業するというシステムがとられていることにある。このことにより、アイドル特有の刹那的な楽しさや美しさが強調され、ファンも期限付きで没入できる作りになっている。期限付きだからこそ、季節を感じながら、より深くファン活動を楽しむことができるのだ。

 また”接触”と呼ばれる握手会などのファンとの直接交流をメンバーが行わないことも大きな特徴として挙げられる。現状のライブアイドルにとって、接触によって利益を上げ、ビジネスとして回して行くのは必須となっている。そこに頼らず、2010年から現在まで続けて来れたのは、冒頭にも書いた通り、所属事務所が大手芸能プロ・アミューズだからだろう。すぐに費用を回収できなくても、長い目で見て新人育成にたっぷりと先行投資することができるのだ。

 ライブも独特だ。基本は椅子席のみで、「父兄」と呼ばれるファンたちは、そのほとんどが大人しく席について鑑賞している。サイリウムやペンライトよりも、公式グッズのフラッグを振る、という応援スタイルが定着している。接触がない分ステージ上のメンバーからのレスは貴重で、父兄に「お手振り」で返すさまは、皇室的な雰囲気すら醸し出している。学校設定のアイドルグループは少なくないが、さくら学院はその中でも特にお嬢様的で清楚な”校風”を感じさせる。

さくら学院 科学部 – サイエンスガール▽サイレンスボーイ

 楽曲もクオリティーが高い。前述のさくら学院の校風を壊さない、王道的な全体曲の他に、重音部として出発したBABYMETALなど、「部活動」と呼ばれるユニットの曲はどれもそれぞれにコンセプトが徹底していて、差別化ができている。特にテクノポップ風路線の科学部「科学究明機構ロヂカ?」や、渋谷系テイストなネオアコ感が面白い『予想以上のスマッシュ』を歌うテニス部「Pastel Wind」、沖井礼二によるバトン部「Twinklestars」は、単体でグループ活動ができるのではないかと思えるほど、よくできている。

 3月30日には堀内まり菜、飯田來麗、杉﨑寧々、佐藤日向の最後の初期メンバー4人が卒業を迎えたさくら学院。そして、5月5日には生徒会長が発表され、転入生が迎え入れられる「転入式」が開催される。未来の人気タレント、アーティストを生み続けるさくら学院の動向に、是非注目して欲しい。

■さくら学院
2010年4月に”開校”。成長期限定がコンセプトで、「アイドルを超えた、スーパーレディーになる」ことが目標。4月4日現在、メンバーは水野由結、菊地最愛、田口華、野津友那乃、磯野莉音、大賀咲希、白井沙樹、山出愛子の8人。最新アルバム『さくら学院 2013年度 ~絆~』が発売中。アミューズ所属。

オフィシャルサイト
http://www.sakuragakuin.jp/
オフィシャルTwitter
https://twitter.com/sakura_shokuin

■岡島紳士(おかじま・しんし)Twitter
1980年生まれ。アイドル専門ライター。著書、共著に『グループアイドル進化論』、『AKB48最強考察』、『アイドル10年史』『アイドル楽曲ディスクガイド』など。埼玉県主催「メディア/アイドルミュージアム」のアドバイザーと、会期中に行われた全9回の番組&イベントMCを担当。DVDマガジン『NICE IDOL (FAN) MUST PURE!!!』制作。現在は新シリーズ『IDOL NEWSING』を制作中。
http://idolnewsing.com/

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