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草なぎ剛が音楽を通して伝える思い 『はっぴょう会』開催を前に改めて考える

リアルサウンド

19/11/25(月) 6:00

 『草なぎ剛のはっぴょう会』が、いよいよ迫ってきた。11月27日、28日、東京・昭和女子大学人見記念講堂にて開催されるステージは、草なぎがこれまでコツコツと練習を続けてきたギターの腕前を、まさに“はっぴょう“する場。“コンサート“や”ライブ“というよりも「“はっぴょう会“(ひらがな表記なところも草なぎらしい)というスタンスでやりたい」という、なんとも微笑ましいイベントだ。

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 ところが、その“はっぴょう会“を応援しに駆けつけるゲストを見ると、奥田民生、和田唱(TRICERATOPS)、斉藤和義、田島貴男(ORIGINAL LOVE)と、錚々たる顔ぶれ。草なぎが毎月第1日曜日に出演している『ななにー』こと『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)の生放送中に電話で出演交渉&快諾という展開も含めて、粋な音楽イベントとなりそうだ。
音を楽しむと書いて音楽、とはよく聞くフレーズだが、草なぎのギターはまさに音楽の真髄そのもの。コードを4つしか知らないならば、その4つで曲を作ればいい。ギターを握ったその日であっても、奏ればそれは立派な音楽になる。

 「“本当にコード4つでこの人、こんなはっぴょう会をやってるよ。僕も私もギターやって歌作ろう!”と見てる人に思ってもらえたらというのがコンセプトです」とインタビューでも答えていた草なぎ。(参照:https://thetv.jp/news/detail/213199/p2/)

 世の中には、数多くの音楽がある。「こんなこと常人には絶対にできない」と他を圧倒するような作品もあれば、何世代にも渡ってみんなで歌い継いでいきたい名曲も。そんな多種多様な音楽の中で、草なぎの音楽は「私も一歩踏み出してみようかな」と“背中を押す音楽”。“失敗したくない”、“人に見てもらうほどじゃない”と、つい肩に力が入ってしまうところを、そっとほぐしてくれる感覚があるのだ。

 映画やバラエティ、舞台など、多忙な日々を過ごしながら、はっぴょう会に向けて練習を重ねてきた草なぎ。自身のYouTubeチャンネルでは、オリジナルソングをいくつか披露している。

 〈泣くも笑うも自分次第でしょ!〉と軽やかに歌う「My Standard」、周りに調子を合わせて必死になっていることを気付かされる「カメレオン」、フレンチブルドッグのクルミちゃんへの愛情が溢れる「クルミちゃんの唄」など、テーマは様々だがその一つひとつのワードにハッとさせられたり、ウンウンと頷かずにはいられなかったり……。どれも心の奥底から込み上がる草なぎの率直な想いなのが伝わってくる。

 「僕でいいんだ」とは、先のインタビューで草なぎが俳優としての心持ちについて語った場面での言葉。演じるという点で、いろいろと悩んだ時期を経て、今は「別に難しく考えなくても自分でいいんだと。本当にいい本だと思う自分がいるから、それを信じてやればいいんだと」という境地に立っているという。

 それは、演技も、歌も、表現するという意味では大きく同じなのではないだろうか。自分が自分の“いい”を信じるということ。人生はうまくいったり、そうじゃなかったりする。立ち止まったり、振り向いたりすることもあるかもしれないけれど、最終的には“自分でいいんだ”。そう肩に手を置いてくれるような感覚があるのは、その境地にいる草なぎだからかもしれない。

 〈好きも嫌いも自分次第でしょ!〉そう、人生の幸せ不幸せは結局は自分がどう思うか。だったら、思い切り自分の想いを歌ってみてもいいじゃないか。きっとそんな人生の楽しみ方をしている人の周りには、同じように音を楽しもうというメンバーが集まってくるのだろう。草なぎと、豪華ゲストと、そしてNAKAMAと。きっと『草なぎ剛のはっぴょう会』は、自分の人生の楽しみ方は「これでいいんだ」と心が温かくなるような、はっぴょう会になるのではないだろうか。(佐藤結衣)

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