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春を告げる町

20/3/16(月)

東日本大震災から今年で9年になるが、被災直後に全町避難を余儀なくされた福島県広野町の6年後の姿を追ったドキュメンタリー。広野町は第一原発から20キロにあるが、避難解除となり人々の帰還が始まっている。そんな広野町に暮らす人々の有りのままの日常を“復興”をキーワードに描き出す。6年目の3月12日に子供が生まれた消防士、仮設住宅を出て自宅に戻った老婦人、農業をいち早く再開した農民など。なかでも演劇部で「復興」をテーマに芝居の稽古に励む高校生たちの姿には若い世代の生き方が象徴されて興味深い。“復興”はそれぞれの環境や条件によって異なるのは当然としても、本作の底流には“復興”という言葉だけが一人歩きして抽象的に捉えられている現実への問いかけがある。

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