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Kis-My-Ft2は“光”と“陰”が共存するグループ? 「Edge of Days」Mステ披露を機に考察

リアルサウンド

19/11/8(金) 6:00

 Kis-My-Ft2が、今夜11月8日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演し、11月13日にリリースされる最新シングルより「Edge of Days」を披露する。

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 「Edge of Days」はメンバーの北山宏光が主演するドラマ『ミリオンジョー』の主題歌として、すでにファンに親しまれている楽曲。以前、玉森裕太が主演したドラマ『重要参考人探偵』の主題歌として書き下ろされた「赤い果実」を手がけたHIKARIが、本作の作詞作曲を担当していると聞けば、この独特な雰囲気も納得だ。

 発売を前に公開されたMVも、“光”と“陰”をテーマに制作され、クライムサスペンス映画のような雰囲気に。オープニングからハードなサウンドが畳み掛けるように鳴り響き、緊迫感を演出する。言葉以上の想いを感じさせる強い眼差し、やりきれない感情と憂いを浮かべる表情、そして切なさがにじむ歌声……改めて、Kis-My-Ft2×ダークソングの相性の良さを感じることができる1曲だ。

 それは、Kis-My-Ft2そのものが“光”と“陰”の共存する稀有なグループだからかもしれない。Kis-My-Ft2といえば、過酷なバラエティにも果敢に挑戦していくスタイルで、お茶の間の人気を獲得していった。ネット上を中心に囁かれていた辛口コメントをも追い風にしようとするガッツを見せ、アイドルとしてギリギリを攻める恋愛シチュエーションも惜しむことなく披露し、どんな酷評にも笑顔で耐え、打たれ強く、何度だって立ち上がる。そんな独特なスタンスが定着し、Kis-My-Ft2はジャニーズアイドルとして新境地を切り拓いたとも言える。

 ひたむきで、謙虚で、まっすぐで……そんなふうに彼らの印象を語る人も少なくないかもしれない。だが、Kis-My-Ft2のそうした魅力は、ごく一部に過ぎない。CDデビューする以前の彼らは、泥だらけになって、歯を食いしばっていたことから、今よりも尖った印象だった。その姿に、後輩ジャニーズJr.たちからは近づきがたいオーラすらあったと語られるほど。

 人間なら誰しもが持つ、“光”と“陰”。昨今のジャニーズアイドルは仲睦まじいグループが多いが、Kis-My-Ft2についてはどこかピリッとする空気も存在する。同じグループではありながらも「こいつには負けたくない」というライバル心はなあなあにはならず、「これだけは譲れない」というそれぞれのプライドも人一倍大きい。

 もちろん、メンバーの中にはプライベートで遊んだり、7人が同じ方向に向いて結束力が高まるタイミングもある。だが、それぞれの個性が交わることがあっても、混ざることはないのだ。その雰囲気は、本作のMVメイキング映像でコメントがあったように、それぞれの分野のスペシャリストが集結した映画『オーシャンズ11』のよう。

 アイドルとは圧倒的に“光”を求められる存在。だが、人は“陰”こそのぞいてみたくなるものだ。Kis-My-Ft2がバラエティなどで“光”を放つほど、彼らがドラマや舞台、そして歌の世界で見せる“陰”の部分が際立っていくのもまた大きな魅力。決して消えない尖った部分がうずくようなパフォーマンスを見せてくれる。本作のMVでは、さらに1人ひとりの持ち味(歌声)がじっくりと堪能できる作りになっているのも、嬉しい限り。今夜の『ミュージックステーション』は、Kis-My-Ft2の放つ魅惑の闇に堕ちていく、そんなライブになるのではないだろうか。(佐藤結衣)

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