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「英国史上最も意外なスパイ」の真実とは 映画『ジョーンの秘密』予告公開

CINRA.NET

20/5/26(火) 12:00

© TRADEMARK (RED JOAN) LIMITED 2018

映画『ジョーンの秘密』が今夏にTOHO シネマズ シャンテほかで公開される。

同作はジェニー・ルーニーの小説『Red Joan』が原作となる作品。『Red Joan』は2000年当時のイギリスである80代の老女が「KGBに核開発の機密を漏洩していた核時代最後のスパイ」としてMI5に暴かれたという実話をもとに執筆された。

『ジョーンの秘密』では、夫に先立たれ、仕事を引退して穏やかな一人暮らしを送っていたジョーン・スタンリーが、半世紀以上前に核開発の機密情報をロシアに流したスパイ容疑で突然MI5に逮捕され、KGBと共謀していた証拠が明るみになる様や、仲間や家族を裏切ってまで彼女が何を守ろうとしたのかが描かれる。

2000年当時のジョーン・スタンリー役にジュディ・デンチがキャスティング。ケンブリッジ大学で物理学を学び、第2次世界大戦中に核開発の機密任務についた過去のジョーン役をソフィー・クックソン、恋と政治の駆け引きでジョーンを翻弄するロシア人の恋人レオ役をトム・ヒューズ、ジョーンの息子であり弁護士のニック役をベン・マイルズが演じる。監督を舞台『マクベス』『冬物語』のトレヴァー・ナン、プロデューサーを『恋におちたシェイクスピア』のデヴィッド・パーフィットが務める。ジュディ・デンチは「トレヴァーだから出演を決めました。脚本を読むはるか前に」とコメント。

公開決定の発表とあわせて予告編とメインビジュアルが公開。「ジョーン・スタンリーですね、逮捕します」「公務秘密法に27項目で違反した容疑です」と宣告されたジョーンの姿をはじめ、ケンブリッジ大学時代のジョーンがレオに「なぜ物理を学ぼうと?」と尋ねられ「世界の変化に立ち会いたくて」と答える様、ジョーンがラジオで「世界で初めて原子爆弾が広島に投下されました」という報道を聴く場面や電話ボックスで「渡したい物がある」と告げるシーン、ジョーンとニックの「怖くてたまらなかったけど平和のために続けたの」「母さんは祖国を売った」「祖国のことは愛してた!」というやり取りなどが映し出されている。

ジョーンの姿などが写し出されたメインビジュアルには、「イギリス史上最も意外なスパイ――」「彼女は何を守ろうとしたのか」というコピーが添えられている。
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