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小野花梨がフィクションで世界を変えようとする少女に、「プリテンダーズ」10月公開

ナタリー

「プリテンダーズ」

小野花梨が主演を務めた「プリテンダーズ」が、10月16日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開される。

「パーク アンド ラブホテル」の熊坂出が監督と脚本を担当した本作は、「右にならえ」「空気を読め」を美徳とする日本社会に女子高校生が物申すさまを描く物語。主人公は画家ゴッホに自らを重ね、世の中に反抗する17歳の花田花梨だ。ある日彼女は電車内で病人に席を譲ったときの得も言われぬ感覚がきっかけとなり、満員電車での諍いを喜劇に変える、ゾンビを街に出現させるなど次々と型破りなドッキリを仕掛け、フィクションの力で世界を変えようとする“プリテンダーズ”を結成する。アイデアとSNSのみを武器にし、協力者を増やしていく花梨。しかし、待っていたのは社会からのしっぺ返しだった。

小野が花梨を演じ、花梨の親友でともにプリテンダーズとして活動する仙道風子役で見上愛が出演。古舘寛治、奥野瑛太、吉村界人、柳ゆり菜、佐藤玲、加藤諒、浅香航大、村上虹郎、津田寛治、渡辺哲、銀粉蝶もキャストに名を連ねた。なお、本作は9月11日から25日まで東京・国立映画アーカイブにて開催される第43回ぴあフィルムフェスティバルのクロージング上映作品として23日にプレミア上映される。

熊坂は「フィクションで世界を変えていこうとする少女の青臭い物語です。小野花梨さんを筆頭に、無二のスタッフキャスト一人一人のお力を丸ごと尽くして作りました。皆さんへこの映画が深く到るよう、力を尽くします」とコメント。小野は「この作品に出演することで、一つの映画に沢山の人の思いや人生が詰まっていることを改めて教えて頂きました。難産だったからこそ愛おしいプリテンダーズが、大好きな熊坂さんの原点PFFでお披露目できることが堪らなく幸せです」と述べ、見上は「○○っぽい、とか、○○風、なものが増えている中で、この作品は『プリテンダーズ』でしかないものになっているんじゃないかなと思います。特に、生きづらさを感じている、あなた、に観て欲しい作品です」と思いをつづった。

※古舘寛治の舘は舎に官が正式表記

熊坂出 コメント

1999年の夏に PFFと出会い僕は映画作りを始めました。原点でお披露目できる事に深く感謝します。これは、フィクションで世界を変えていこうとする少女の青臭い物語です。小野花梨さんを筆頭に、無二のスタッフキャスト一人一人のお力を丸ごと尽くして作りました。皆さんへこの映画が深く到るよう、力を尽くします。

小野花梨 コメント

撮影真っ只中で世界が変わって撮影が出来なくなり、再開の目処もたたなかったあの頃を思い出すと公開出来る事が奇跡のように思えます。この作品に出演することで、一つの映画に沢山の人の思いや人生が詰まっていることを改めて教えて頂きました。難産だったからこそ愛おしいプリテンダーズが、大好きな熊坂さんの原点PFFでお披露目できることが堪らなく幸せです。1人でも多くの人に愛が届くように祈っています。

見上愛 コメント

コロナで撮影がストップし、撮り終えられるかも不安だった作品が、皆様にやっと届けられるということで、とても嬉しいです。クロージング作品に選んで頂いたということで、「プリテンダーズ」が、第43回PFFの素晴らしい締めくくりになりますよう、願っております。○○っぽい、とか、○○風、なものが増えている中で、この作品は「プリテンダーズ」でしかないものになっているんじゃないかなと思います。特に、生きづらさを感じている、あなた、に観て欲しい作品です。

荒木啓子(PFFディレクター)コメント

「自主で長編映画を撮る」と聞いたとき、「映画をつくろうとしている高校生が登場する」と聞いたとき、熊坂監督が生み出す映画の予想は、さっぱりつかなかった。おそるおそる参加した試写で、驚きました。なんだこの切迫感と緊張感とやる気の横溢は~~! どしどしこちらに向かってくる、映画をつくる、映画をみせる、その強烈な欲望に応えたく、上映させていただきます。スクリーンで観て、語る。9月23日にたっぷり! 是非ご来場ください。

(c)2021「プリテンダーズ」製作委員会

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