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対照的な作家の組み合わせによる二人展『ボイス+パレルモ』、埼玉県立近代美術館にて7月10日(土)より開催

ぴあ

ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968/69 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ (C)Kunstpalast - Manos Meisen – ARTOTHEK VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244

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第二次世界大戦以降の最も重要な芸術家のひとりであり教育者でもあった、ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)と、その教え子のひとり、ブリンキー・パレルモ(1943-1977)。このふたりの1960—70年代の作品を中心に紹介する展覧会『ボイス+パレルモ』が、7月10日(土)より埼玉県立近代美術館にて開催される。

「人間は誰でも芸術家である」と語り、人間ひとりひとりが創造性をもって参与することでより良い社会をつくりあげる「社会彫刻」という概念を提唱し、日本でも人気の高いヨーゼフ・ボイス。同展では、日本では展観の機会が限られていた初期ドローイング、欧米以外では初めての展示となる60年代の最重要作品《ユーラシアの杖》などの代表作、ボイスの芸術実践において「アクション」と呼ばれるパフォーマンス映像作品6本を含む約80点でボイス作品の本質に迫る。

ボイスに「自身に最も近い表現者だった」と言わしめたパレルモは、15年に満たない短い活動期間ながら、さまざまな物事の仕組み自体を問おうとする繊細な絵画作品で、近年徐々に評価を高めている。その短い活動期間に手掛けた貴重な1960年代の初期作品、今日では現存しない壁画作品のドキュメンテーション、70年代の代表作である「金属絵画」など約50点で振り返る。

政治活動も盛んに行った雄弁な彫刻家と、寡黙に絵画の可能性を探求した画家。対照的なふたりの作品を並べてみると、造形的な特徴や、制作にあたっての姿勢において、意外な近さを認めることができる。ボイスとパレルモの作品を概観しながら、「フェルトと布」「循環と再生」といったキーワードで両者を並置し、新たな視点の提示を試る展覧会だ。

ヨーゼフ・ボイス《ブリンキーのために》ca.1980 年 ヒロセコレクション VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244
ブリンキー・パレルモ《無題(布絵画:緑/青)》1969 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ ©Kunstpalast – ARTOTHEK VG Bild-Kunst, Bonn & JASPAR, Tokyo, 2021 E4244

【開催概要】
『ボイス+パレルモ』
会場:埼玉県立近代美術館
会期:2021年7月10日(土) ~ 9月5日(日)
時間:10:00 ~ 17:30(入場は17:00まで)
料金:一般1300円、大高生1040円
※会期中、一部展示替えあり
※2021年10月12日(火)~ 2022年1月16日(日)国立国際美術館に巡回

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