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東出昌大3年ぶりの映画主演作は「きっといい映画」、奈緒と函館の撮影回想

ナタリー

「草の響き」公開記念舞台挨拶の様子。左から斎藤久志、東出昌大、奈緒。

「草の響き」の公開記念舞台挨拶が本日10月9日に東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、キャストの東出昌大、奈緒、監督を務めた斎藤久志が登壇した。

本作はこれまでに「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」「きみの鳥はうたえる」と佐藤泰志の小説を原作に、映画をプロデュースしてきた映画館・函館シネマアイリスの25周年記念作品。佐藤の本格的な文壇デビュー作に“夫婦の崩壊と再スタート”という映画オリジナルの要素を追加し、主人公・工藤和雄が故郷の函館で病んだ心を治療するためにひたすら同じ道を走り続けるさまが描かれる。東出が和雄、奈緒が妻の純子を演じた。

原作の舞台は東京・八王子だが、映画は佐藤の出身地でもある函館が舞台に。キャスト陣は撮影で3週間、同地に滞在した。東出は街の印象を「空が広くて路面電車が走っていて、海も近い。ちょっとした寂しさはあるんですが、西日が柔らかくて、すごくいい街でした」と振り返る。撮影期間には函館のご当地バーガーチェーンとして知られる函館ラッキーピエロも訪れたそう。今もTシャツを着る機会があるそうで、東出は「ジム行くときに」、奈緒は「私はお家で」と明かした。

クランクインの前に1人で函館を訪れる機会を設けたという奈緒。監督と同じ“サイトウ”という名前のタクシー運転手に函館のさまざまな場所に連れて行ってもらったことを回想する。「たまたまですけど、すごく縁を感じて、牧場や海にも連れて行ってくれました(笑)」と話しつつ、函館の印象を「すごく遠くまで来たという印象でした。私は九州の出身なので海が全然違う。一種の神々しさや恐ろしさを感じて。純子が函館に来たときはこういう気持ちになったんじゃないかな?と思いました」と当時の心境をつづった。

監督からは演出で「芝居をしないでくれ」と伝えられていたというキャスト陣。東出は「そこにどうやったら到達できるのか模索しながらの日々だったと思います」と話し、奈緒も「初日から壁にぶつかりました」と振り返る。斎藤は撮影初日の昼時に奈緒が「東出さん怖い」と打ち明けたことを暴露。東出も「そうそう」と笑うなか、奈緒は「お芝居への不安がいろんなものを恐怖に変えていて、東出さんも怖く見えてしまってました。でも監督から『そんなに怖いやつじゃないんだよ』と言っていただいて(笑)」と、監督の助言から徐々に距離を縮めていったことを明かした。

最後に斎藤は「物語は一応あります。あるいはテーマや意味もあります。でも映画はそれだけではできてない。その瞬間、東出の背景にある光とか、そのときに吹いた風とか。僕の映画としては初めて5.1chサラウンドの作品。そんなに堅苦しく考えず、ゆったりと映画を体感していただけるとうれしいです」と挨拶。そして東出が「きっといい映画です。力を入れて撮った名シーンがあるわけではなくて、川の流れのように続く日常を定点カメラで撮り続けたような作品。ただ感じていただければ、この映画の真価、魅力を持ち帰っていただけるのではないかと思います」と語り、イベントを締めくくった。

「草の響き」は東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次ロードショー。

(c)2021 HAKODATE CINEMA IRIS

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