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『レッドアイズ』松村北斗、趣里ら“KSBC”が本格始動 亀梨和也とのチームプレーに期待

リアルサウンド

21/1/30(土) 8:00

 冒頭からショッキングな映像で幕を開けた『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)。前回の第1話では、主人公・伏見響介(亀梨和也)の3年前の悲しい過去の出来事と、KSBC(神奈川県警捜査分析センター)が発足していくさまが描かれた。今回の第2話では、さっそくも次なる凄惨な事件が起こることになる。

 KSBC発足後、いきなりの凶悪事件に直面した伏見たち。無事に解決はさせたものの、伏見の本来の目的は果たされていない。そう、彼の目的とは、かつて自分の婚約者を誘拐し殺害した犯人を捕まえること。おそらくは捕まえるどころでは済まず、苛烈な復讐を果たそうとしているのだろう。そんな彼を唯一牽制できるポジションにあるのは、KSBC指揮官・島原由梨(松下奈緒)だけである。

 前回の事件は、KSBC発足後に息つく間もなく起こった事件だったものだから、当然ながらチームの統制は取れていなかった。とはいえ、これからうまいチームワークが形成されていくのかは怪しいところ。ここは本作の注目ポイントだろう。チームのトップには島原がいるが、元犯罪心理学者である山崎辰二郎(木村祐一)の方が知識量は圧倒的に上。しかし、かの有名なセリフ「事件は会議室で起きてるんじゃない……」が示すように、犯罪現場では何が起こるか分からない。その点、島原はかつて第一線に身を置いていた存在。現場で鍛え抜かれた“勘の鋭さ”というものがあるはずだ。両者の組み合わせによる多角的な予測と判断に期待である。

 ほかに気になる組み合わせといえば、やはり小牧要(松村北斗)と情報分析官・長篠文香(趣里)だ。この若い二人は、どうにもポジションが被ってしまっている。長篠が情報分析官であるのに対し、小牧は天才ハッカー。小牧は効率重視の性格だが、長篠は地道に情報を分析し、仔細に検討する方法を取る生真面目な性格だ。しかも、かたや優秀な警察で、かたや元犯罪者である。性格が真逆で立場も異なる二人の衝突は避けられないだろうが、どのような関係性を築いていくのかに注目だ。

 このようにして、同じチーム内に似たようなポジションを持つ彼らだが、唯一無二の存在がいる。元自衛官にして、夫殺しの罪を犯した過去を持つ湊川由美子(シシド・カフカ)だ。肉体派の彼女は、現場へ飛び込む伏見とバディ関係にある存在。チーム内でのポジションにしろ、身体能力にしろ、万が一にも暴走してしまった場合の伏見を押さえられるのは彼女しかいない。

 ……そう、第1話でも明らかになったように、伏見は暴走してしまう可能性がある。婚約者の事件に絡むこととなると、彼の制御は効かない。これからも次々と凶悪犯との戦いが繰り広げられることになるはずだが、伏見は大切な人を奪われた過去を持つ人間だ。だからこそ、彼は同じように大切な人の命を奪われた人間には情け深く、その一方で、奪った人間には容赦しない。これを機に彼の暴走のスイッチが入ることを島原たちは危惧しているが、このスイッチがONになることで、演じる亀梨の派手なアクションも飛び出すことになるわけだ。視聴者としては、ここが“見どころ”の一つであることを否定できないだろう。それに本作は、伏見が復讐を成し遂げようとする物語であるのと同時に、彼が過去と向き合い、成長していく物語でもある。本格始動となるKSBCで、伏見がどのような変化を経ていくのか、細部にまで注目したい。

 さて、第1話のラストでは、新たな事件の予兆が示された。被害者の一人を演じているのは、どうやら忍成修吾のようである。忍成ほどのクセモノ俳優が、被害者役として登場し、すぐに倒れることはないだろう……と見ているのは筆者だけだろうか? これまでに彼が演じてきた役どころを振り返ると、注意しないわけにはいかない。

※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記

■折田侑駿
1990年生まれ。文筆家。主な守備範囲は、映画、演劇、俳優、服飾、酒場など。最も好きな監督は増村保造。Twitter

■放送情報
『レッドアイズ 監視捜査班』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:⻲梨和也、松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、松村北斗(SixTONES)、高橋ひかる、木村祐一
脚本:酒井雅秋、福田哲平、まなべゆきこ
音楽:カワイヒデヒロ
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:尾上貴洋、茂山佳則(AX-ON)
演出:水野格、長沼誠ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/redeyes/
公式Twitter:@redeyes_ntv
公式Instagram:@redeyes_ntv

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