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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

20/6/10(水)

グレタ・ガーウィグ監督と天才女優シアーシャ・ローナンの組み合わせ『レディ・バード』という傑作(!)に続いてなので楽しみにしていたのだが、この映画はそれ以上の感動を与えてくれた。『若草物語』は19世紀アメリカの小説家、ルイーザ・メイ・オルコットの自伝的小説で、四姉妹とその周辺の人たちの日常を丁寧に描いている。それぞれが違ったキャラクターを持ちながらも、家族という枠組みの中で助け合っていく姉妹たち。女性にとっての経済や自立というテーマも実にうまく扱いながら最後まで見せてくれた。ガーウィグ監督は特に姉妹たちの会話を実にナチュラルに撮っている。決して前の役者のセリフの終るのを待つことなく、次々に相手のセリフにかぶせていく様は、本当に姉妹たちの会話を盗み見ているような気分にさせられる。シアーシャ・ローナンはもちろん素晴らしかったが、末娘エイミー役のフローレンス・ピューが欲望を率直に現わす人間らしいキャラクターを好演していたのが印象に残った。『マリッジ・ストーリー』では冷徹な弁護士役を演じていたローラ・ダーンがこちらではいい母親役だったのもいい。ものすごく、お薦めです。

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