ダニエル・ジョンストン追悼展『The Story of an Artist』が8月1日から東京・銀座のヴァニラ画廊で開催される。

1961年にアメリカ・ウェストバージニアで生まれ、2019年9月10日に死去したアーティスト、ソングライター、パフォーマーのダニエル・ジョンストン。1980年代から40枚以上のアルバムを発表し、2003年、2010年には日本でのライブを行なった。生涯にわたってアートワークの制作も続け、アメリカ、フランス、ベルギーほかで展覧会を開催してきた。2005年にはドキュメンタリー映画『悪魔とダニエル・ジョンストン』が公開。

同展では、1994年にリリースされた『FUN』のジャケットにも使用された作品をはじめ、カラー作品、モノクロ作品を中心に紹介。ポスターなどのコレクションの数々も展示販売される。コレクション協力はH・Nakajima、ダニエル・ジョンストン。

チケットはヴァニラ画廊のオフィシャルサイトで販売中。新型コロナウイルス感染症対策のため展覧会、物販含め1時間ごとの入れ替え制、時間指定制となる。

H・Nakajimaのコメント

人は何かを忘却する事で、内的世界と折り合いをつけ大人になっていく。
全てを忘れなかったダニエル・ジョンストンは、今も私的な宇宙の中で歌い、遊び、愛し、憎む。
悪も善も、聖も俗も尊卑も無い、透明な場所でただひたすらに。
遠くへ行ってしまったイマジナリーフレンド、愛する人へのオブセッション、霞の向こうに消えた夢のひとかけら。
全てを忘れてしまった私たちは、ダニエル・ジョンストンの作品をどう見るべきなのだろうか。
なかった事にしていた傷跡に、郷愁にも似た儚い疼きが必要ならばと、今回ダニエル・ジョンストン・コレクションを開封した。