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「夜のピクニック」開幕、吉川友「1人1人のパワーや人間性があふれ出ている」

ナタリー

20/10/1(木) 15:12

水戸芸術館開館30周年記念事業 第二弾 音楽劇「夜のピクニック」舞台稽古より。(撮影:刑部アツシ)

音楽劇「夜のピクニック」が、本日10月1日に茨城・水戸芸術館 ACM劇場で開幕する。

本作は恩田陸の同名小説をもとに、2016年に同劇場で初演された音楽劇。今回は、水戸芸術館開館30周年記念事業の第2弾として上演される。水戸一高では、一昼夜かけて全校生が約70キロを歩く「歩く会」を行っている。甲田貴子はこのイベント中にあることを実行しようとし、西脇融はある事情から早く卒業することを願っていた。そんな中、1年前にアメリカに引っ越した貴子の親友・榊杏奈による“おまじない”が動き始め……。

今作では、脚本を高橋知伽江、演出を深作健太、作曲・音楽監督を扇谷研人が担当。昨日9月30日に会場で実施された囲み取材には深作のほか、出演者の吉川友、加藤良輔、安達勇人、北川理恵が出席した。茨城県出身の吉川は、新型コロナウイルスの影響で予定されていたローカルキャストの出演がかなわなくなったことを挙げながら、「今参加できているメンバーが、精一杯務めさせていただいています。作品に込められたメッセージももちろんですが、1人1人のパワーや人間性があふれ出ている舞台なので、そちらも楽しみに観ていただけたら」とメッセージを送った。

同じく茨城県出身の加藤は「原作『夜のピクニック』で描かれる伝統行事『歩く会』が続いていくと同時に、この音楽劇『夜のピクニック』が、独自の歩みを続けていくことに意味があると思います。新しい時代に残っていく素晴らしい作品になるようがんばります」と意気込みを述べる。いばらき大使を務めている安達もまた、茨城県出身。安達は「茨城の劇場で、県内の伝統ある行事を題材にした物語を演じられてうれしい」と出演を喜び、「ただただ『歩く』というテーマで物語が進んでいきますが、その一歩一歩に意味があり、僕たち俳優も登場人物たちと同じ思いで千秋楽に向けて一歩ずつ進んでいきます。その歩みがこの時代の新しい一歩になれば」と決意を語った。

北川は「公演規模が縮小され、ローカルキャストの方が出られなくなったので出演人数が少なくなりました。でも舞台装置や照明、音楽などのおかげもあり、それぞれの個性がより際立つ作品になっていると思います」と出来栄えに自信をのぞかせる。「新作のような演出で挑ませていただきます」と言う演出の深作は「水戸市にとっても宝物のような劇場ですが、まだ観劇に戸惑いがある方もいらっしゃるかもしれません。でも僕たちは芸術の灯をともし続けるために、万全のケアをしながら全力で作品作りに挑みました。皆様のご来場を待っております」と呼びかけた。

出演者には吉川らのほか、剣幸らも名を連ねている。公演は10月4日まで。なお本作の映像が、11月1日10:00から来年1月31日までの期間限定でオンライン配信される。視聴料金は税込2500円となり、チケットの申込受付は10月15日にスタート。また本日、音楽劇「夜のピクニック」のサウンドトラックCDが発売された。CDは水戸芸術館のミュージアムショップで販売されており、公演終了後には水戸芸術館のオンラインショップでも扱われる。

水戸芸術館開館30周年記念事業 第2弾 音楽劇「夜のピクニック」

2020年10月1日(木)~4日(日)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場

原作:恩田陸「夜のピクニック」(新潮文庫)
脚本:高橋知伽江
演出:深作健太
作曲・音楽監督・演奏(ピアノ):扇谷研人
出演:吉川友、加藤良輔、安達勇人、北川理恵、剣幸 / 山本由奈、田代明、荻沼栄音、片桐美穂、荻野紗那、高本晴香、久信田敦子、滝本圭、ミヤタユーヤ、谷内龍平、田村佳名美、大内真智、川崎賢一、小林祐介、塩谷亮

※川崎賢一の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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