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進撃の巨人、バカボン、トネガワ、ヤマノススメ、邪神ちゃん……2018年夏アニメ注目主題歌を紹介

リアルサウンド

18/7/23(月) 16:00

 クールごとに新作だけでも70本以上が制作され、オープニング&エンディング曲だけでも単純計算で140曲。キャラソンまで勘定するとさらに多くの楽曲を輩出しているアニソン市場。今クールの新作アニメが一通り放送されたところだが、その中でも話題となっている主題歌を厳選してご紹介したい。

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■「BAKA-BONSOIR!」B.P.O -Bakabon-no Papa Organization-

 まずは『深夜!天才バカボン』(テレビ東京ほか)から。赤塚不二夫原作のギャグ漫画の金字塔『天才バカボン』を18年ぶりにアニメ化。第1話の冒頭にはアニメ化されたYOSHIKI(ボイスは声優の三木眞一郎)が登場し、「※このシーンはYOSHIKIさんに許可をもらって放送してます」と注意テロップが出て視聴者とネットを騒然とさせるなど、“深夜!”と銘打たれているだけあり、これまでのアニメよりもハイテンション&カオティックにアレンジされた内容が話題だ。

 オープニングテーマを担当するのは、キャスト陣によるユニットB.P.O -Bakabon-no Papa Organization-の「BAKA-BONSOIR!」。バカボンファミリーを演じる古田新太、入野自由、日高のり子、野中藍の歌唱だけでなく、本官役の森川智之やレレレのおじさん役の石田彰、ウナギイヌ役の櫻井孝宏も合いの手で参加。作詞・作曲はアニメ「おそ松さん」ほか、様々なアニソンに本格的なテクノトラックを導入し、常にケミストリーを起こしてきたテクノポップユニット・TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。タイトルから想起される通り、80年代フレンチテクノ感漂うトラックにこれでもかとキャラクターの個性が凝縮されており、バカボンワールドを特濃で味わえる。

■「颯爽と走るトネガワ君」ゲスの極み乙女。

 福本伸行の名作漫画『賭博破戒録カイジ』に登場するキャラクター、利根川幸雄にスポットを当てたスピンオフ作品『中間管理録トネガワ』(日本テレビほか)。帝愛グループ会長・兵藤和尊の命で、債務者たちによる「死のゲーム」の企画を任された幹部・利根川の苦悩と受難をコミカルに描く、中間管理職ブラックコメディ。

 本作のオープニング曲は、ゲスの極みの乙女。の「颯爽と走るトネガワ君」。ゲスの極み乙女。特有のケレン味の効いた中毒性の高いメロディと疾走感溢れるサウンドは、正真正銘“ゲス極の新曲”でありながらも、利根川の心境を巧みに表現した歌詞は、 “正統派アニソン”というべき完成度。アーティストの持ち味と作品が高い次元で化学反応を起こした奇跡の名曲だ。

■「地平線ストライド」あおい(CV:井口裕香)ひなた(CV:阿澄佳奈)かえで(CV:日笠陽子)ここな(CV:小倉唯)

 高所恐怖症のインドア少女あおいが、アウトドア派の幼馴染ひなたと再会したことから登山に挑む、ゆるふわアウトドアアニメの第3期。

 オープニング曲の作詞・作曲を担当したのは、1期から担当してきた稲葉エミとTom-H@ckのコンビ。作品の世界観だけでなく、キャラクターの関係値や心情変化まで取り入れ、アップデートされてきたオープニングシリーズの第3弾は、登山をきっかけにできた友達と富士山登頂を目指す、あおいの前向きな気持ちをそのまま反映したかのような爽やかなナンバー。ストリングスとブラスホーンに彩られたサウンドが心地よく耳に響き、そのきらめきに胸を踊らせずにはいられない。

■「あの娘にドロップキック」邪神★ガールズ

 ちょっとブラックな心を持つ女子大生・花園ゆりねに、ある日突然人間界へと召喚されてしまった魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」。召喚者が死ねば魔界に帰れるため、ことあるごとにゆりねの命を狙うが、その度に返り討ちにあってしまうという、人間と邪神の同居コメディ『邪神ちゃんドロップキック』(TOKYO MXほか)。

 オープニングはメインキャラクターの邪神ちゃん(CV:鈴木愛奈)、花園ゆりね(CV:大森日雅)、メデューサ(CV:久保田未夢)、ぺこら(CV:小坂井祐莉絵)、ミノス(CV:小見川千明)、ぽぽろん(CV:佐々木李子)、ペルセポネ2世(CV:飯田里穂)による、邪神★ガールズ。アイドルソングとデスメタルの両極を行き来する二重人格的な曲構成が、殺伐とした殺し合いとダークな笑いが数分単位で投下されてくるアニメ本編の醍醐味を、楽曲へと変換することに成功している。

「Red Swan」YOSHIKI feat. HYDE
 人類と巨人との攻防を描き、大ヒットした『進撃の巨人』の第3期が満を持してスタート。今回のオープニングを担当するのはYOSHIKI feat. HYDEという、まさに超大型巨人レベルのコラボレーションだ。否が応でも心は踊る。

 壮大なオーケストラとHYDEの透き通るような歌声が、これまで以上にスケールの大きな世界を現出させ、聴く者を作品世界へと誘って行く。作中の調査兵団のメンバーそれぞれがもつ、決死の覚悟をひしひしと感じさせる、美しくも意志を秘めたナンバーだ。毎週、TVの前で是非とも「心臓を捧げよ!」のポーズを取りながら聴き入っていただきたい。(リアルサウンド編集部)

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