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「黄色い煉瓦」粘土を食べた安田顕「意外といけました」、小林豊は愛知の作品に喜び

ナタリー

19/11/5(火) 15:10

愛知発地域ドラマ「黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」会見の様子。左から小林豊、安田顕、平田満。

NHKによる愛知発地域ドラマ「黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」の試写会が、本日11月5日に東京・NHK放送センターで開催され、キャストの安田顕、小林豊(BOYS AND MEN)、平田満、演出担当の勅使河原亜紀夫らが会見に登壇した。

今からおよそ100年前の愛知・常滑市に実在したれんが職人・久田吉之助を題材とする本作。劇中では、旧帝国ホテルの設計にあたり“黄色いれんが”を求めた建築家フランク・ロイド・ライトが、当時日本で唯一それを作ることができた久田に協力を依頼する。しかし久田に会いに行ったライトは、彼の右手が失われていることを知る。

企画段階から本作に携わった勅使河原は、黒澤明監督作「生きる」を念頭に置いたそうで「余命いくばくもない男がどうやって生きたか、それをリアルに描きたいと思いました」とこだわりを明かす。久田役の安田は、役について「久田さんはライトをだました男である。結果だけ見るとその通りなんですが、そこに至るまでに何があったかを描いています。最初に台本を拝見したときはよくも悪くも人間臭い方だなと思いました」と説明した。

撮影に使われたのは、常滑にある実際のれんが工場であることから、安田は「撮影中に工場の方が話しかけてくれたんですが、場所を貸してくれと言われたとき、最初は『嫌だ、俺たちは仕事してるんだぞ。冗談じゃねえ』と返したそうなんです。でも『常滑のためです、と言われたら断るわけにいかねえんだ』と言っていました。その方は現場での芝居を聞いていたようで『やっぱり役者さんも大変なんだな。俺も場所を貸してよかったよ』と言っていただけた」とエピソードを披露。そして、久田を慕う焼き物職人・伊奈長太郎役を務めた小林は、本作への出演にあたり「普段はBOYS AND MENとして愛知県で活動しているので、とても思い入れの強い作品になりました」と語った。

愛知出身の平田は、有田焼職人の寺内信一を演じた。平田は、山の中でれんがの材料となる粘土を探し、それを味わって質を確かめるシーンが印象深かったそうで「もう、そのあとが大変でした。口の中がジャリジャリになって。粘土っていうのはあまり食べるものじゃないなって思いました」と苦笑い。同じく土を食べるシーンのあった安田は「僕……意外といけましたけどね(笑)。カットになってしまったんですが、その粘土を見つける前に、そこらへんにある土を食べてみるシーンもあったんです。そのあとに粘土質のものを食べたので、こっちのほうがいける!と思いました」と振り返って笑いを起こした。

また会見では、出演者たちがそれぞれと共演した印象を語る場面も。小林は、今回初共演となった安田について「とてもストイックな方だと思いました。安田さんはどんどん体が衰弱していく役だったので、食事制限もされていて。自分も役者をやっていくうえで学ばないといけないと思いました。でも夜には『お疲れ様、明日もよろしくね』と笑顔で言ってくださったので、勝手に泣きそうになってしまって……。役としての苦しむ顔を見ていたので、笑顔とのギャップにやられそうになりました」とコメントした。

「黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」はNHK BSプレミアムで11月27日に放送。

※記事初出時、一部事実と異なる内容がありました。お詫びして訂正します。

愛知発地域ドラマ「黄色い煉瓦~フランク・ロイド・ライトを騙した男~」

NHK BSプレミアム 2019年11月27日(水)22:00~22:59

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