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粟野咲莉、子役として大活躍! 『なつぞら』『朝顔』『同期のサクラ』で見せた様々な表情

リアルサウンド

19/11/14(木) 10:20

 高畑充希が主演を務めるドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)が、11月6日に第6話を迎えた。

参考:高畑充希の言葉になぜ心動かされてしまうのか 『同期のサクラ』が描く“弱さ”との向き合い方

 第1話の2009年から第5話の2013年までで、サクラとその同期は一巡。第6話では、サクラの元上司で人事部のすみれ(相武紗季)がフィーチャーされた。今回、注目したいのは、すみれの娘・つくし役として出演した粟野咲莉だ。

 粟野は、広瀬すず主演の朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)でヒロイン・なつの幼少期を演じ、その後なつの妹・千遥(清原果耶)の娘・千夏としても再登場するという朝ドラ史上異例の出演の仕方をした人物。なつの幼少期に、千遥の娘が似ているということから成立するキャスティングであり、無邪気で天真爛漫だったなつ、品の良さが表れている千夏と絶妙な“似てるけどどこか違う”を演じ分けていた。

 粟野が『なつぞら』に出演していたのは、なつの幼少期が放送された今年4月、そして千夏が登場する9月。そのほかにも、2019年、粟野は多くのテレビドラマに出演を果たしている。『世にも奇妙な物語 ’19 雨の特別編』のエピソード「人間の種」(フジテレビ系/6月)、『監察医 朝顔』(フジテレビ系/7月)、『ほんとにあった怖い話 20周年スペシャル』のエピソード「赤い執着」(フジテレビ系/10月)、そして今回の『同期のサクラ』。さらに、6月にはソフトバンクのCM「ギガ国物語」シリーズにギガ姫として出演し、ゲスト出演ながらも子役として確固たる地位を築き始めている。

 『同期のサクラ』で演じたつくしは、自分の言いたいことを言い、思ったことを行動に移す、あるがままに生きるサクラと少し似たタイプの少女。けれど、サクラの部屋に入り、「狭っ! 古っ!」と言ってみたり、足組みしながらスマホのゲームをしたりと横柄な態度を取る姿は、サクラとも、これまで粟野が演じてきた役とも違っている。

 『同期のサクラ』は、サクラの言葉で同期が“変わる”瞬間が見どころであり、その物語で最も伝えたいメッセージが詰まっていた。それは、第6話でも同じ。「人生で一番辛いのは自分にウソをつくことだ」。サクラの“じいちゃん”こと、柊作(津嘉山正種)からのファックスの言葉で、すみれは殺していた自分を解放し、講演会「女性研修セミナー」で本当の女性の味方となる。

 評論家・椿美栄子(筒井真理子)に意見をしたということですみれは、社史編纂室行きに。社内的にはカッコよくない結果かもしれないが、娘のつくしにとってそれは電話で謝ってばかりいた母親が、正しい指摘をするカッコいい姿。「それでもいい、お母さん大好き」とつくしがすみれに抱きつくシーンは、すみれの母親として正しい姿によってつくしの印象を“変えた”ことも意味している。と同時に偉そうな態度だったつくしが、一変して笑顔ですみれに懐く様子に、粟野の様々な表情に変わる演技にも驚くばかりだ。

 サクラを思う、葵(新田真剣佑)と菊夫(竜星涼)の恋愛模様も動き始めた一方で、柊作の心臓の具合が悪いことが明かされる第6話。2015年が舞台となる第7話では、サクラの故郷の島に架かる橋が着工を迎えるが、ある問題に衝突。

 さらに、予告では蓮太郎(岡山天音)の「付き合っている人がいて……」のセリフの後に、「お待たせ、蓮太郎」と喫茶店に登場するつくしの姿も。島の住民説明会の場で、ヒビの入ったメガネをかけ「私には夢があります」と話すサクラ。一生信じ合える仲間をつくったサクラが、もう一つの夢を叶えようとする、『同期のサクラ』においてクライマックスと言える回になる予感がする。(渡辺彰浩)

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