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フィンランドの建築家 エリエル・サーリネンの作品を紹介『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』開催

ぴあ

≪ポホヨラ保険会社ビルディングの中央らせん階段≫ Photo (C)Museum of Finnish Architecture/ Karina Kurz, 2008

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美しい森と湖で知られる北欧の国フィンランド。 日本でもファンの多いフィンランドのモダニズムの原点を築いた建築家、エリエル・サーリネン(1873-1950)の活動を紹介する展覧会が、7月3日(土)よりパナソニック汐留美術館にて開催される。

サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立。1900年のパリ万博フィンランド館をこのふたりとともに設計し脚光を浴び、ヘルシンキ郊外の湖畔に、設計事務所兼共同生活の場 ヴィトレスクを設けた。

住宅、商業建築、公共建築、駅や都市のデザインと、次第に幅を広げていくサーリネンの設計活動は、多様な文化を受け容れつつ民族のルーツを希求した初期のスタイルから、独自の形態を通じて新しいフィンランドらしさを提示しようというモダニズムへと展開していった。

1923年アメリカに移住。自ら設計したクランブルック・アカデミー・オブ・アート(美術学校)で教鞭をとるほか、同じく建築家となった息子のエーロ・サーリネン(1910-1961)と建築事務所を設立し、ともに設計に励んでいた。

同展では、渡米前のフィンランド時代の活動にスポットをあて、公共建築や都市計画から、住宅や生活のデザインまでを紹介。つねに革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影をとりこんで豊かな表情を見せるサーリネンのデザインに、これからの生活のあり方を考え直すためのヒントが隠されていそうだ。

≪1900年パリ万国博覧会フィンランド館≫ラハティ市立博物館
≪ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム≫ Photo: Ilari Järvinen/Finnish Heritage Agency, 2012
エリエル・サーリネン≪椅子「コティ」≫1897年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵
エリエル・サーリネン≪バラのタペストリーのスケッチ≫1904年 フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵
≪建築家エリエル・サーリネンの肖像写真≫Photo: Daniel Nyblin/ Finnish Heritage Agency, 1897

【開催概要】
『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』
会期: 7月3日(土)~9月20日(月)
会場:パナソニック汐留美術館
時間:10:00~18:00(8月6日、9月3日は20:00、入館は閉館30分前まで)
休館:水曜、8月10日(火)~13日(金)
公式サイト:https://windam.smartseminar.jp/cc/0m4YaJ0x2Xe1A1NE

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