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A・ヴィキャンデル主演作の新カット5点到着、「怖い絵」展仕掛け人のコメントも

ナタリー

18/7/20(金) 8:00

「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」新場面カット

アリシア・ヴィキャンデル主演作「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」の新たな場面写真が5点解禁された。

本作は、「フェルメールの絵画の世界を小説にしたい」という思いから生まれたデボラ・モガーの小説「チューリップ熱」を、ジャスティン・チャドウィックが映画化したラブストーリー。17世紀のオランダを舞台に、人妻ソフィアと無名の画家ヤンの道ならぬ恋、そして希少な品種の球根1個が邸宅1軒分の値打ちを持つことになった“チューリップバブル”が描かれる。ヴィキャンデルがソフィア、デイン・デハーンがヤンを演じた。

場面写真には、ソフィアとヤンの2ショットのほか、クリストフ・ヴァルツ演じるソフィアの夫コルネリス、ジュディ・デンチ扮する修道院長の姿などが切り取られている。

さらにこのたび、「怖い絵」展の仕掛け人として知られる西洋文化史家・中野京子のコメントも到着。中野は「この映画のカメラはフェルメール世界へのオマージュに満ちています」「どれもとても美しく聖性に満ち、外部の『チューリップ・フィーバー』との対比が鮮烈で、見どころですね」と述べている。

「チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛」は10月6日より東京・新宿バルト9ほか全国にてロードショー。

中野京子 コメント

フェルメールは今でこそ人気画家ですが、生前はデルフトという町とその近辺で知られていただけでした。
作品数は極端に少なく、自画像もなく、死後は完全に忘れられました。再発見されたのは2世紀も経ってからです。
今なお謎めいた画家のままで作品を通してしか彼に触れることはできません。
この映画のカメラはフェルメール世界へのオマージュに満ちています。窓辺で手紙を読む女性、鮮やかなブルーのドレス、女主人と女中の密やかな共犯関係、扉から覗き見するようなアングル、薄暗い室内に差し込む弱い光。
どれもとても美しく聖性に満ち、外部の「チューリップ・フィーバー」との対比が鮮烈で、見どころですね。

(c)2017 TULIP FEVER FILMS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

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