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DIR EN GREY、最新曲を怒涛のように叩き込んだCOAST公演

ナタリー

19/11/27(水) 19:54

DIR EN GREY「TOUR19 This Way to Self-Destruction」新木場STUDIO COASTの様子。(撮影:江隈麗志 [C-LOVe CREATORS])

DIR EN GREYが全国ツアー「TOUR19 This Way to Self-Destruction」の最終公演を、11月20日に東京・新木場STUDIO COASTで開催した。

最新シングル「The World of Mercy」リリース直後の今年9月に開幕した今回のツアー。バンドの拠点とも言える新木場STUDIO COASTで行われたファイナルのチケットは完売し、多くのファンで埋め尽くされた。ライブが始まると、フォーマルな装いに身を包んだメンバーがゆっくりとスタンバイし、最後に京(Vo)が登場した。オープニングを飾ったのは10分を超える最新シングル「The World of Mercy」。音数を削ぎ落としたアンサンブルに乗せて、京は舞うような動作をしながら静謐な歌声を響かせる。場内には張り詰めた空気が漂い、オーディエンスは固唾を飲んで5人が奏でる音に聴き入った。しかし曲が激しく転調するとフロアから歓声が沸き起こり、一瞬でライブハウス内が狂騒で包まれた。曲がクライマックスを迎えたとき、ステージ後方に設置された巨大なスクリーンにツアータイトルが映し出された。

「かかってこい!」という京の煽りを受けて、薫(G)とDie(G)がヘビーなギターリフを奏で「人間を被る」へ。そこから5人はアルバム「The Insulated World」の収録曲を怒涛のように投下した。「Celebrate Empty Howls」では京が操り人形のようなパフォーマンスで観客の視線を釘付けに。「赫」ではDieが美しい旋律で楽曲の世界を彩り、「絶縁体」ではToshiya(B)がメロディアスなベースラインで独特のグルーヴを紡ぐ。また「Devote My Life」ではShinya(Dr)が激しく重いリズムを刻み会場全体を揺らした。最新曲を軸に構成されたライブ本編中に異彩を放っていたのは「Merciless Cult」。ヘビーなギターリフが奏でられた瞬間に歓声が上がり、オーディエンスの狂乱に拍車をかける。京がシンガロングを促すと、大合唱が起き強烈な一体感が生み出された。

ライブは映像演出がふんだんに取り入れられ、視覚でも曲の世界観やメッセージをダイレクトに表現していく形で進行。本編のラストナンバーである「Ranunculus」では、燃える森林や廃墟など荘厳な映像をバックに京が絶唱を繰り広げた。盛大なアンコールに応えて登場した5人は、Dieの弾くドライブ感のあるギターリフが炸裂する「腐海」を皮切りに、新旧のアグレッシブな楽曲を叩き込んでいく。京は何度も「かかってこい!」と叫び、「詩踏み」では「生きてるか?」「ひとつになれんのか?」と何度も問いかけ、会場をひとつにまとめ上げてステージをあとにした。

その後、スクリーンで新規ツアー「TOUR20 疎外」とアリーナ公演「The Insulated World -The Screams of Alienation-」の開催が告知され、終演が告げられる。しかし、観客は拍手し続け、その声に応じてステージに戻ってきたメンバーは「Sustain the untruth」を届けて「TOUR19 This Way to Self-Destruction」に幕を下ろした。

DIR EN GREY「TOUR19 This Way to Self-Destruction」2019年11月20日 新木場STUDIO COAST公演セットリスト

01. The World of Mercy
02. 人間を被る
03. Rubbish Heap
04. 軽蔑と始まり
05. Celebrate Empty Howls
06. Merciless Cult
07. 赫
08. 絶縁体
09. Downfall
10. Devote My Life
11. Values of Madness
12. 谿壑の欲
13. Ranunculus
<アンコール>
14. 腐海
15. Followers
16. 凱歌、沈黙が眠る頃
17. THE DEEPER VILENESS
18. 詩踏み
<ダブルアンコール>
19. Sustain the untruth

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