Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

『スカーレット』八郎役の松下洸平、音楽活動再開に高まる期待 俳優との両立はより一般的に?

リアルサウンド

20/2/6(木) 6:00

 現在NHK連続テレビ小説『スカーレット』に出演中の松下洸平が音楽活動を再開すると発表した。

(関連:菅田将暉の登場と躍進が“役者の歌う歌”に与える影響 『関ジャム』機に歌い手としての魅力を紐解く

 松下は『スカーレット』ではヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の夫役・八郎を演じており、八郎はそのまっすぐな性格で人気を得ている。松下自身も同作への出演、さらにヒロインの夫役に抜擢されたことで、知名度と人気共に急上昇することとなった。

 そんな松下だが、もともとはアーティストとしてデビューを果たしている。母親が画家で、幼少期から音楽と芸術への親しみが十分にあったそうだ。デビューのきっかけはそんな音楽と芸術という自身のルーツを最大限に活かし、自作曲に合わせて絵を描きながら歌を歌うといったパフォーマンス活動だった。その活動は後に「ペインティング・シンガーソングライター」という肩書きを持つこととなり、2008年にはメジャーデビュー。演技をするようになったのはそれから1年後のミュージカルへの出演がきっかけであり、その後も様々なドラマや舞台で演技力を磨き続けてきたのだ。

 今年の1月にこれまでの作品のMVがビクターエンターテイメントの公式チャンネルで配信されている。洸平名義での音楽作品からは、『スカーレット』での八郎の素朴さとは異なる、松下自身の明るく親しみやすい性格が感じられる。また個人のYouTubeチャンネルではライブ映像が公開されており、心を込めて歌を披露する松下の姿も見ることができる。多くの動画では歌唱力だけでなく、表現力も洗練されているという印象を受けた。松下のシンガーソングライターとしての顔は『スカーレット』の視聴者にとっては新鮮であり、好評のようだ。どこか可愛らしくも真摯さを感じられる松下の本来のキャラクター。今後の芸能活動にも弾みがつけられるのか、活躍に期待だ。

 今回の松下のように俳優として注目を集める前から音楽活動を行い、知名度や人気の高まりとともに音楽活動が軌道に乗るケースは少なくない。

 若手俳優としても数々の注目作に出演する北村匠海は、ダンスロックバンド・DISH//に所属し、メインボーカルとギターを担当している。DISH//としては2013年、北村自身が高校生の時にメジャーデビューを果たしている。その真っ直ぐな歌声は同年代の女性を中心に人気を集め、北村は最新作『CIRCLE』に収録の「PM 5:30」に作詞で参加。アーティストとしての才能を示している。

 俳優として北村が大きく注目を集めるきっかけとなったのは、浜辺美波とダブル主演を務めた映画『君の膵臓を食べたい』(2017年)だ。若手俳優ながら繊細な演技をする実力派としての呼び声は高い。さらには今年だけでも5つの映画に出演するなど、俳優としての需要もかなり高まってきている。

 DEAN FUJIOKA(ディーン・フジオカ)もNHK連続テレビ小説『あさが来た』への出演を機に知名度をあげた人物の一人だ。その後も相次いでドラマで主演を飾り、アーティストとしてはコアな音楽ファンにも評価の高い楽曲を制作し続けるなど、今や唯一無二の魅力を放っている。

 ディーンは幼少期から音楽の影響を大きく受け、ジャンルにとらわれずに幅広い音楽や楽器を奏でる。ディーンの音楽作品の特徴は独特で壮大な世界観であることだろう。また日本だけに留まらず、アジアツアーを開催するほど海外でも高い評価を得ている。グローバルなバックグラウンドを持っていることが、ミステリアスなディーン自身の魅力になり、高い表現力にもつながっている。

 このように俳優としてブレイクしたアーティストたちがブレイク後も音楽活動を続けるのは、音楽に対する情熱があることはもちろん、それぞれ違った角度から自身の魅力をアピールできるというのもあるだろう。音楽活動と俳優業の両立は、今後より一般的になるかもしれない。(momotoxic)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む