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第33回東京国際映画祭で深田晃司監督の特集開催 『淵に立つ』『本気のしるし』などを上映

リアルサウンド

20/8/26(水) 13:00

 10月31日から11月9日に開催される第33回東京国際映画祭における特集企画として、深田晃司監督の特集が実施されることが決定した。

 近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。本部門では、いま一番海外へ紹介したい映画人として、これまでに原田眞人監督や岩井俊二監督、安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいら女優4名、役所広司、そして昨年は大林宜彦監督を特集。2020年度は今年のカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に最新作『本気のしるし 劇場版』が選ばれ、新型コロナウイルス禍において映画業界を救うべく濱口竜介監督たちと「ミニシアターエイド」を立ち上げ、3億円以上の資金を集めた、深田晃司監督を特集する。

 2010年に監督した『歓待』が東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞。以降『ほとりの朔子』や『さようなら』などでも数々の映画祭で受賞を果たし、長編5作目の『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞に輝いた深田監督。映画の創作活動以外にも2012年に特定非営利活動法人「独立映画鍋」を有志数人と設立し、メジャーとインディペンデントの対立的な二元論に陥らない映画の多様性を創出する活動も行っている。

 また、今年は世界の21の映画祭が協力して行ったデジタル映画祭「We Are One: A Global Film Festival」(5月29日~6月7日)でも、コロナ禍においてリモートで製作した『ヤルタ会談オンライン』を出品した。

 第33回東京国際映画祭での深田晃司監督特集では、最新作の『本気のしるし 劇場版』を含め、『東京人間喜劇』『淵に立つ』『よこがお』などの作品が上映される。

コメント

深田晃司監督

2010年の東京国際映画祭への参加と受賞は自分が映画監督として歩んでいくのにとても大きな後押しとなり、映画祭が作家性を育む場所であることを実感する10年となりました。そのTIFFに2020年の節目に僭越ながらもお声がけ頂けたことは、次の10年に向けて新たなスタートを切らせて頂けた思いです。コロナ禍がまだまだ続き映画業界のみならず多くの業種が苦境にあるさなかですが、ぜひ心に風通しするためにも映画祭に足を運んで頂ければ幸いです。

第33回東京国際映画祭「Japan Now」部門プログラミングアドバイザー・安藤紘平

深田晃司監督の描く物語の背景には、必ず現実の社会が色濃く反映する。彼の作品は現実に生きる私たちと世界との関係性をスクリーンと観客の関係性として表現する。先の見え難い今こそ、きちんと世界と地続きの映画に接するべき時だろう。

■開催概要
「第33回東京国際映画祭」
開催期間:2020年10月31日(土)~11月9日(月)
会場:六本木ヒルズ、EX シアター六本木(港区)ほか
公式サイト:www.tiff-jp.net

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