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米で学んだ監督が描くムンバイの禁忌愛、映画『あなたの名前を呼べたなら』

CINRA.NET

19/4/17(水) 17:30

©2017 Inkpot Films Private Limited,India

映画『SIR』の邦題が『あなたの名前を呼べたなら』に決定。8月2日から東京・渋谷のBunkamuraル・シネマほか全国で次公開される。

2018年『カンヌ国際映画祭』批評家週間「GAN基金賞」を受賞した同作。インドのムンバイを舞台に、御曹司アシュヴィンのマンションで働く家政婦ラトナと、婚約者の浮気によって結婚が破談になったアシュヴィンが、ある「お願い」をきっかけに距離を近づけていく様を描く。

夫を亡くし、ファッションデザイナーを夢見ながら住み込みの家政婦として働くラトナ役に『モンスーン・ウェディング』のティロタマ・ショームがキャスティング。建設会社の御曹司アシュヴィン役を『裁き』のヴィヴェーク・ゴーンバルが演じる。監督と脚本は『あなたの名前を呼べたなら』が長編デビュー作となるロヘナ・ゲラが務めた。

ムンバイ出身のロヘナ・ゲラ監督は、アメリカで大学教育を受け、助監督や脚本家としてヨーロッパでも活動。「差別が残るインド社会に変革を起こしたい」という思いから同作を制作したという。インドでは身分制度や因習がいまだに残っているため、それを乗り越えて愛を育む男女の物語は「絶対に起こり得ない物語」としてタブー視されているという。

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