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中村獅童、オフシアター歌舞伎の構想明かす「“獅童ならでは”の作品に」

ナタリー

19/3/24(日) 0:00

左から中村獅童、赤堀雅秋。

オフシアター歌舞伎「女殺油地獄」に向けた取材会が3月22日に行われ、脚本・演出を手がける赤堀雅秋と出演者の中村獅童が出席した。

「倉庫で歌舞伎をやってみたい」という獅童の希望により発足したオフシアター歌舞伎は、天王洲アイルにある寺田倉庫、新宿歌舞伎町のライブハウス・新宿FACEという劇場以外の場所での上演を試みる企画。その上演演目に選ばれたのは、2006年の「三越歌舞伎」で獅童が河内屋与兵衛を勤めた「女殺油地獄」だ。

獅童が出演した16年の渋谷・コクーン歌舞伎「四谷怪談」に演出助手として携わっていた赤堀は「『四谷怪談』のご縁で、獅童さんから『一緒にオフシアター歌舞伎をやりませんか』とお声がけいただきました。今回『女殺油地獄』の演出に呼んでいただいたのは、僕が自分の作品で人殺しの話ばかりやっているからかな……(笑)」と冗談交じりに答え、会場の笑いを誘いつつ、「奇をてらわず極めてアナログな手法で、またイヤホンガイドがなくてもお客さんに作品の内容がしっかり伝わるように、歌舞伎と寄り添いながら心揺さぶる作品を作っていけたらと思います」と意気込みを語った。

続く獅童は、「2006年に出演したときから、またいつか違う形で『女殺油地獄』をやりたいと思っていました。『女殺油地獄』はダークな題材でありながら、普遍性がある作品。赤堀さんがこの作品をどのように料理してくださるのか楽しみです」と赤堀に視線を送る。また獅童は、絵本を原作とした新作歌舞伎「あらしのよるに」や、初音ミクと共演した「超歌舞伎」など自身が携わった作品を例に挙げ、「古典の精神を守りながら新しいものを追求していく、“獅童ならでは”の作品をこれからも作っていきたい」と意欲を見せつつ、今回の「女殺油地獄」では特に義太夫にこだわること、殺しの場面で終わらず、その次の場面も描く予定であること、会場に入るまでの導線にマッピングを使用した仕掛けを導入したいと考えていることなど、具体的な構想を明かした。

共演者である荒川良々の話題になると、獅童は「映画『ピンポン』で出会ってから、一緒に舞台がやりたいと常々思っていたので、今回念願が叶って共演できてうれしい」とニコリ。同じく共演者の中村壱太郎については「壱太郎くんはとても柔軟性がある俳優。最近は大きなお役にたくさん挑戦していてすごいなと思います」と笑顔で語った。

オフシアター歌舞伎「女殺油地獄」は5月11日から17日まで東京・寺田倉庫 G1-5F、22日から29日まで東京・新宿FACEにて。チケットの発売日は4月6日を予定している。なおこの日の取材会では、本公演のビジュアルがお披露目されたほか、獅童とアパレルブランドがタッグを組み、オリジナルTシャツを制作予定であることも明らかになった。

オフシアター歌舞伎「女殺油地獄」

2019年5月11日(土)~17日(金)
東京都 寺田倉庫 G1-5F

2019年5月22日(水)~29日(水)
東京都 新宿FACE

作:近松門左衛門
脚本・演出:赤堀雅秋
出演:中村獅童、中村壱太郎、上村吉弥、嵐橘三郎、赤堀雅秋、荒川良々

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