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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

女の子たちはゆるふわによって「冬の時代」を迎えている

毎週連載

第126回

21/4/24(土)

前回、髪型と美容室の話をしたけど、ひと昔前の美容師の女の子ってすごいかわいい子が多かったよね。もしかしたら、「美容師である」ってことで見た目が倍増しされてさ、「かわいく見える」ってことかもしれないけど、ただひとつ言えることは、美容師の女の子って、みんなすごい仕事をがんばっているでしょ。美容室の営業時間が過ぎても、居残りして練習したりしてさ。大変だと思うけど、その辺の家に帰ってダラダラ過ごしている人とは違うし、接客を含めて「常に誰かに見られる」商売だからね。洗練されるっていうか必然的にきれいになっていくのかもしれない。

こういうこと全部含めて「美容師の女の子がかわいく見える」って思う男は多いような気がする。芸能人で言ったらさ、緒川たまきさん、宮﨑あおいさん、門脇麦さんみたいなさ、文化的な雰囲気のある美容師さんとかがいたら、そりゃ男は夢中になるよ。

ところがさ。これは美容師さんに限らない話だけど、そもそも最近の若い女の子って、今言ったみたいな文化的な雰囲気を持っている子って本当に少なくなって。その代わり増えたのがいわゆる「ゆるふわ」系。なんか髪型も洋服もゆるくてふわふわしてるんだ。

いや、これ自体が悪いことだと言いたいわけではない。でもね、ここでそもそもの語源を辿ってみたいと思う。「ゆるふわ」ってことはどういうことかと言うとさ、「ゆるくてガバガバだ」ってことなんですよ。言わば「しっかりキツくシメる」ってこととは真逆なんだよね。

性的なことで言うとさ、本来、日常では「しっかりキツくシメている」からこそ、夜になって豹変したりしてグッとくることがあると思うんだけど、日常的に「ゆるふわ」だと仮に夜になっても、急にエロくなったりしないように思うわけさ。

想像だけど、「ゆるふわ」の女の子ってそもそもゆるくてふわふわしてるから、日常生活も夜のほうもシームレスに過ごしていそうな先入観を持っちゃうんだよね。そうなるとさ、男の勝手な言い分ではあることを承知で言うと「この子、どんな人なんだろう」みたいな好奇心が薄れちゃうんだ。秘めたるものを感じられないっていうかね。

またさ、「ゆるふわ」の女の子ってSNSとかでも日常をバンバン晒してさ、「私ってこういう人なの」って全部明かしてるような気もする。仮にそれが正しかったとして、そうなるともう「そうですか」としか言いようがなくて、男からすると掘り下げようがなくなっちゃうんだよね。

それだったら、無口でさ、何を考えてるかちょっとわからないような子のほうがモテると思うけど、そういう子もまた最近はすごく少なくなったように思う。もうね、そういう意味で言うと今は「冬の時代」なんだよね、女の子たちの。勝手なことを喋っているけど、でも結構言い得てるんじゃないかと自分では思うね。

美容師さんの話からどんどん飛躍しちゃったけど、最後に僕が本当に「いいな」と思う女の子の髪型を言わせてもらうと、70年代の倍賞美津子さん。かわいいし似合ってるし、しっかりキツくシメてそうな感じもあってマジで最高。あとは聖子ちゃんカットもいいですね。

「ゆるふわ」の風潮には一家言あります

構成・文:松田義人(deco)

プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル/ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。


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