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小林薫が「深夜食堂」の10年振り返る「僕も老人力が増してきました」

ナタリー

19/11/6(水) 16:58

「深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-」配信記念イベントの様子。

「深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-」の配信記念イベントが本日11月6日に東京都内で行われ、キャストの小林薫、不破万作、綾田俊樹、宇野祥平、吉本菜穂子、小林麻子、監督の松岡錠司と小林聖太郎が登壇した。

安倍夜郎のマンガを原作に、2009年10月よりドラマ第1弾が放送された「深夜食堂」シリーズ。劇場版2作品も製作され、2016年にNetflixオリジナルシリーズ「深夜食堂 -Tokyo Stories-」が配信された。2019年に10周年を迎えた同シリーズで、めしやのマスターを演じ続けてきた小林薫は「小さな子供だった『深夜食堂』が立派な青年になったように感じています。自分たちの手を離れて世界中の人に観ていただけるということを当時は想像していなかったので、本当に驚いています」と感慨をにじませる。

第1弾から携わる松岡は「1つの作品は5年持てばいいほうだと思っていたので、10年という歳月はとても大きいですよね。10年経って、キャストの人たちもどんどん年季が入ってきたので味わい深くなっています。あと、この間にキャストが誰も死んでいない!(笑) これだけでも恵まれた作品だと思います」と述べ、客席の笑いを誘う。松岡のコメントを受けて、小林薫は「お茶漬けシスターズのセリフで『私たちはお嫁に行けないんじゃなくて、行かないのよ!』というセリフがあったと思うんですけど、この10年でそれもセリフとして通用しなくなってきた気がしますね。僕も老人力が増してきました」と苦笑した。

この10年間で、変わった点と変わらない点を問われた松岡は「皆さんが共感できて、25分以内に着地する普通の人生を延々と考えるのは意外と大変。脚本について何度も自分の中で考えることがあったんですが、2014年あたりから余計な想像をしないようになりました。人の意見を気にし過ぎると、こういう話はブレると思ったので、自分が納得できればそれでいいと思うようにしています。ただ、地べたで愚直に生きている人々への応援歌である、という方針は変わっていないですね」と説明した。

各話に登場する、バラエティ豊かな料理も魅力である「深夜食堂」シリーズ。「『Tokyo Stories Season2』で印象深い料理は?」という質問に、小林薫が「僕、きつねうどんにはうるさかったですね」と答えると、小林聖太郎が「8年ご一緒してきてこんなに料理に口出ししてくるの初めてなんじゃないかってぐらい、うどんの産地やおあげの製造元まで確認されました!」と回想する。京都出身の小林薫は「僕がなじんでいたうどんは、東京ではなかなか食べられないんですよ。僕らとしては、コシのあるうどんはうどんと言っちゃいけないんです」とこだわりを見せた。

ここで、明日11月7日に58歳の誕生日を迎える松岡に、サプライズで誕生日ケーキが運ばれてくる。松岡は「みんな知ってたの!?」と驚きの表情を浮かべ、「今日は誕生日前日だし、みんな僕の誕生日を知らないと思ってましたので驚いています」とコメント。68歳の小林薫は「58歳なんてまだ若造ですね」とニヤリと笑った。

「深夜食堂 -Tokyo Stories Season2-」はNetflixで配信中。

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