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高橋一生が蒼井優の夫役で「スパイの妻」に出演、音楽は長岡亮介が担当

ナタリー

20/2/16(日) 12:36

高橋一生

蒼井優が主演、黒沢清が監督を務めるドラマ「スパイの妻」に、高橋一生が出演していることがわかった。

本作は、1940年代の神戸を舞台とするサスペンス。貿易会社を営む福原優作は、満洲で目撃した恐ろしい出来事を世に知らしめようとするが、彼の妻・聡子は2人の幸せのために夫の行動を阻もうとする。蒼井が主人公の聡子を演じ、高橋が優作に扮した。

現在公開中の「ロマンスドール」でも蒼井と夫婦役を演じた高橋。黒沢組への参加は本作が初めてとなり「終わって欲しくない程充実した時間の中でお芝居をさせていただきました。この作品の完成が心から楽しみです」と話している。

また、本作の音楽を長岡亮介(ペトロールズ)が担当することも明らかに。長岡は「今回は作品が放つイメージに自分のイメージを重ねていく、という初めての作業。興味深く加わらせていただきました。シンプルに、を心がけました」と語る。黒沢とともに脚本を担当した濱口竜介、野原位のコメントは下記に掲載した。

8Kスーパーハイビジョンにて撮影された「スパイの妻」は6月にNHK BS8Kで放送。

スパイの妻

NHK BS8K 2020年6月放送

高橋一生 コメント

クラシックな物語性と新しい試み。リズムに還元されてしまいそうな劇的な台詞の数々。
初めての黒沢組は終わって欲しくない程充実した時間の中でお芝居をさせていただきました。
この作品の完成が心から楽しみです。

濱口竜介 コメント

この企画への参加をお誘いいただいて以来、私が心に念じていたことは、黒沢清監督に最高に面白いドラマを撮っていただきたい、というその一点です。共同脚本の野原位ともども師匠である黒沢監督の胸を借りて思い切りぶつかった結果、生まれた物語はタイトル通り「スパイの妻」として戦中の状況に翻弄される一人の女性の話となりました。脚本家にもかかわらず、完成作がどのようなものになるか全く予想がつきません。ただ、傑作となることだけは強く確信しています。いち黒沢ファンとして、参加できたことが心より嬉しく、誇らしく、完成を心待ちにしています。

野原位 コメント

黒沢監督とこの企画を進め始めてから早2年が経ち、今とても感慨深い思いでおります。
私自身も脚本チームの一員として関わり、黒沢監督から学ぶばかりで、その点でも非常にありがたい機会でした。兎にも角にも一観客としてワクワクしています。今作は黒沢監督が戦中を舞台にした新鮮で素晴らしい企画であり、そして濱口さんが脚本という二度とないかもしれない夢のタッグです。ここまで企画を支えてくれた方々にも心から感謝しています。この傑作の完成がただただ楽しみで仕方ありません。

長岡亮介 コメント

欲しいなと思うものを自分勝手に夢想して、そのイメージを歌や演奏に気ままに落とし込んでいく、自分が作る音楽は大体そういう感じでした。今回は作品が放つイメージに自分のイメージを重ねていく、という初めての作業。興味深く加わらせていただきました。シンプルに、を心がけました。さあ、何曲採用されるのでしょうか!?(笑)

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