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佐藤寛太の偏愛主義でいこう!

『アメリカン・ユートピア』を観ました!

第2第4月曜連載

第14回

今回は、寛太さんが最近観た映画で気になった作品についてのトーク回。挙げていただいたのは、なんと5月から約半年にもわたってロングラン上映が続いている『アメリカン・ユートピア』。予備知識なく、キャッチコピーに惹かれてこの作品を観たという寛太さん、まさに“至福の出会い”になったようです! 

最近は映画やアニメを配信で楽しむことが多いのですが、スパイク・リー監督の『アメリカン・ユートピア』を映画館で観ました。超面白かったです! 周りの人から評判を聞いていたわけでもないし、実はスパイク・リーが監督していることも知らなくて、青っぽいポスターに書いてあった“一生に一度の、至福の体験!”っていうキャッチコピーが決め手になって映画館に行ってみたんです。

どんな映画かも全然知らないまま普通にお芝居や物語のある作品だと思って観始めたら、「あれ? もしかしてミュージカル……? いや、いわゆるミュージカルともまた違う雰囲気だな」ってびっくりしたんですよね。最後には結局、ノリノリになっていたんですけど(笑)。元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンという人のショーですが、僕自身はこういうジャンルの音楽に触れたのも初めてだったので、すごく新鮮でした。

何も置かれていない空間にグレーのスーツで裸足の人たちが出てきて楽器を演奏したり、自由に動き回ったり。次に何が起こるのがわからない楽しさもありました。カメラの動きはどうなっているんだろう?という場面もあって、スパイク・リー監督が撮った意味がある映像になっていましたね。エンディングもすごく楽しかったです。

僕はこういうショーを生で観たことがないので、いつか観てみたいなと思いました。今までロックフェスに行ったこともないし、ライブにもあまり足を運んだことがなくて。LDHに所属させてもらいながらこんなことを言うのはどうかと思うんですけど、ライブにあまり興味がなかったんですよね。好きなアーティストのチケットを買って楽しみにその日を待ってライブに行くという文化が、自分の中になかったんです。でも今、なかなかライブができない世の中になって、ライブの配信も増えてきましたよね。僕も藤井風さんの弾き語りをYouTubeで観たりしていて、「生ってどんな感じなんだろう!?」ってすごく興味が出てきました。

予告編を観ることもなく映画館で『アメリカン・ユートピア』を観たわけですが、結果的にはすごくいい出会いになりました。当たり前のことですけど、家で配信やDVDを観ていると途中で止められるけど、映画館では止められない。最近、エンタテインメントを楽しむ環境としてそれってすごくいいことだなとあらためて思っています。本も内容を知らずにジャケ買いすると思わぬ出会いもあるので、予備知識なしで映画館に行くのも結構おすすめですよ(笑)。

※次回は11月29日(月)に更新予定です。変更の場合もありますのでご了承ください。

取材・文:細谷美香 撮影:本多晃子
(C)2020 PM AU FILM, LLC AND RIVER ROAD ENTERTAINMENT, LLC ALL RIGHTS RESERVED

プロフィール

佐藤寛太(劇団EXILE)

1996年、福岡県生まれ。2015年に劇団EXILEのメンバーとなり俳優活動を開始。主な出演作に『恋と嘘』『わたしに××しなさい!』『DTC-湯けむり純情篇-from HiGH&LOW』『家族のはなし』『走れ! T校バスケット部』『jam』『今日も嫌がらせ弁当』『いのちスケッチ』(以上映画)、『探偵が早すぎる』『駐在刑事』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『おやすみ王子』『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』『ハゲしわしわときどき恋』『美食探偵 明智五郎』(以上TV)、「音楽劇『銀河鉄道の夜2020』」(舞台)など。2021年は、『ヒミツのアイちゃん』(FODで配信中)、『劇団EXILEがゴルフを始めて100日間で100切り目指すTV』(テレビ東京系)、『シェフは名探偵』(テレビ東京系)、TBS日曜劇場『TOKYO MER 走る緊急救命室』に出演。12月10日(金)公開の『軍艦少年』では主演を務める。6月16日(水)には初のパーソナルブック『NEXT BREAK』を発売した。

佐藤寛太パーソナルブック 『NEXT BREAK』
発売中 3080円(税込) ワニブックス

本連載の前身、佐藤大樹さん&佐藤寛太さんの連載はコチラ!

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