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隙なく油断なく相手に合わせず全力で! 森保ジャパン勝ってW杯2次予選突破へ!!

ぴあ

ゴールを喜ぶ吉田麻也ら日本代表の面々 (C)スエイシナオヨシ

本日5月28日、『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選進出を決める。ミャンマーに勝てばSAMURAI BLUE(日本代表)の2次予選突破が決まるのだ。5月27日には前日記者会見がオンラインで行われた。日本代表・森保一監督はミャンマー戦に向けて、次のように抱負を語った。

「まず『W杯』最終予選、『W杯』へ向けて、2次予選突破を明日のミャンマー戦で決められればと思っている。2次予選突破が決まれば、そのあとの代表ウィークでトライできることもあると思う。6月の4試合すべてでチームの成長、個人の成長をできるよう最善の準備をして臨みたい。まずミャンマーに強い気持ちを持って勝つ、隙なく油断なく、相手に流されることなく、相手に合わせず、自分たちの全力を出せるよう準備したい」

ミャンマー代表の印象について問われると、指揮官はこう答えた。
「前回我々と戦った時とは監督が代わり、監督が代わってから2連勝している。個々の責任を選手に持たせて局面局面でタフに戦って来る。いい守備からいい攻撃につなぎをチームとしてやって来るとスカウティングで分析している」

森保監督は2019年9月の『W杯』2次予選初戦・ミャンマー戦を評価していた。
「モンゴル戦だけではなく、ミャンマー戦もすごいいい試合をしてくれた。パラグアイ戦でインテンシティの高い試合をした後、2-0だが、隙なく油断なく、相手に合わせることなく、流されることなく、いい試合にしてくれた。2-0と(モンゴル戦の)14-0のスコアの違いはあるが。高い志を持って全力を尽くしてくれた。明日も目の前の相手に全力を持って戦いながら、高い志を持って臨みたい」

ミャンマー戦に求めるものを質問されると、森保監督はこのように返答した。
「常にレベルアップしていきたい。まずベースの部分をどれだけ強固にできるかが大事。モンゴル戦では14-0となったが、得点がたくさんできたからよかったのではなく、選手たちが最後までゴールへのアグレッシブな姿勢を持ってくれた。攻守の切り替えを早くし、チームの連係を出してくれた。モンゴル戦から半分くらいメンバー変わる中、さらにクオリティを高めていくことを考えている」

『W杯』アジア2次予選・ミャンマー戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。
【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)
【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)
【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)

5月24日から27日にかけて、選手たちも取材対応を行った。日本代表の面々は、次のようにコメントを発した。

「(『ロンドン五輪』で) あと一歩でメダルを逃したのが今回のチャレンジにつながったのはある。『五輪』はメダル取ってなんぼ。オリンピアとメダリストの差はある。3回出てメダルをひとつも取れないのは情けない。18名しかいないので、ローテーションが鍵になる。日本の暑さや連戦、ホスト国かなと思うような相手、いろいろあるが、まず予選リーグを突破することを一番に考えないといけない。
2次予選に関しては前回(のモンゴル戦)のことがあり、緩みがちになる恐れがあるので、しっかり緊張感を持てるようにしたい。僕らにできることはたくさん点を取ってこの予選が有意義なのか問題提起できればと思っている。アジアの下のチームの底上げは大事だし、東南アジアのチームの力も上がっているが、アジアが世界大会で結果を残すために何をしないといけないかも大事」(吉田)

「久々の代表で充実しているし、楽しんでいる。緊張感も含めて楽しんでいる。コンディションはいい状態、マルセイユへ行ってから、9か月くらい実戦離れていたので、前半は苦労したが、後半はコンディションが右肩上がりでよくなった。
(代表での役割は)基本的にサイドバック(SB)、ウイングバック、森保さんから求められるのは運動量があって攻守に高いレベルでやらないといけない。僕には経験があるので、チームに付加価値を与えられるんじゃないかと思っている。自信がないとここに来ていない」(長友)

「大事な予選。勝てば次へ進むのが決まる。チーム一丸となってやっていきたい。
(ロンドン五輪の印象は)僕は初戦のスペイン戦でケガをして動けなかったので、チームに迷惑をかけた印象しか残っていない。4位という結果だが、悔しさしか残っていない。
(五輪代表にオーバーエイジ(OA)枠で選出されて)びっくりした。ラージリストに入っていると思っていたが、自分の中でOAはこの人たちたろうと勝手に思っていたので。
(移籍について)単純に自分の意志。家族とか全く関係なく、自分の意志で決めたこと。これが自分に合っていると信じて決めてきた」(酒井)

「どこでやるにしても変わらない。SBをやれと言われても、ポジティブにやる。FWで出ろと言われたらやる、そこにこだわりはない。
(OAについて)本当に頼りになる先輩。ピッチ上はそうだし、ピッチ外でも頼りになる。ピッチ上の連係もうまくいくと思う。周りに声をかけながら、『五輪』までにより完璧に持っていきたい。
(U-24代表について)まず僕がしっかり自分のプレーをしてチームに貢献することが大事。かなり久々のU-24なので、練習の中で連携を高めるのが大事。感覚のところ1秒、1mのズレを感じると思うので、そういう細かいズレを修正していくことが大事になる」(冨安)

「大事なのは自分たちのやるべきことをやること。相手がどうこうではなく、自分たちにフォーカスする。個人としても攻撃において自分のよさは何か、守備において自分のよさは何かを整理して出していくのは大事。どういう戦い方でどういうシステムかは考えるが、相手がミャンマーでもブラジルでも僕自身あんまり関係ない」(遠藤)

「(12ゴール16アシストは)10ゴール10アシストを目標にやっていたので達成できてよかった。サイドから張って仕掛けるだけではなく、中へ入っていったり、逆サイドのボールを中で受けてシュートというシーンも増えた。
(ミャンマー戦は)まず1点目を取ることが大事。前回2-0で、点差が開かなかったので、まだ何も決まっていないので。クラブでやって来たことを代表でも還元したい。ゴールに絡むプレーで還元したい。(森保監督から)特別なことではなく、いつもやっていることをやってほしいと言われているので、自分の持ち味を出すことを意識している」(伊東)

「シュートを打つ部分で川崎にいた時より求められている。意識は間違いなく上がっている。割とゴール前での冷静さも出てきていると思う。ポルトガルで自分ができるようになってきたのが攻撃の部分。数字に絡む部分なので。守備やビルドアップがベースだが、その上に最後、数字に絡む部分、ゴールやアシストが大事になってくる。これだけやればいいというのはない。全部で他の選手より上回っていけるような活躍をしたい」(守田)

「(コンディション)昨日は少し疲れを感じる部分はあるが、明日の試合には100%でいける感覚がある。どのポジションで出たとしてもチームのためにプレーするだけ。もしFWで出たなら、求められたことを理解してプレーできれば。
(予選5試合連続ゴールについて)あんまり考えていない。チームのためにプレーしてきた中でそういう記録があると思うので、もし達成できればうれしいが、まずチームへの貢献の方が大きい。1試合でも早くこの予選を突破することが大事なので、何よりも勝利することが大事。自分たちの距離感や引いて守る相手をどう攻めるかが自分たちのテーマになるんじゃないかなと思っている」(南野)

「(5ゴール12アシストについて)今季はコンスタントに数字を伸ばせた。得点数はあと2・3点取れたらパーフェクト。10番をやるにはもうちょい点を取らないといけないが、そんな点を取れる選手ではないと感じた。今は10番というポジション、トップ下でやっているが、今年は得点する選手はいたので、アシストやそのひとつ前のプレー、クリエイティブなプレーを求められた。毎年15スコアポイントを残せる選手になりたい」(鎌田)

「(ミャンマー)結構球際でガツガツくるイメージがある。アジリティもあって、U-22でやった時に若干日本と似たイメージがあった。
(『W杯』2次予選は)チャンスもらえれば結果を残す。自信を持って、いい形で試合に臨めるよう最善の準備をすることが大事。結果が得られればベストだし、チームにとってもベスト。そこは切磋琢磨して、結果を求めていきたい」(久保)

「まずしっかり結果を残すことが大事。セルビア、ジャマイカといういいチームとも対戦できるので。『五輪』で抜ける選手も多く、新しい選手も入って来るので、底上げするチャンス。最終予選の9月へ向けて、最後しっかりシーズンを締め括るよう、ケガなく締め括るようしていかないといけない。
大事なのは今ではない。『W杯』の時に僕らがどれだけ戦えるかが大事。『W杯』の時に世界を相手に勝ち切れるようにしていかないといけない」(大迫)

『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選兼『AFCアジアカップ中国2023』予選・日本代表×ミャンマー代表は5月28日(金)・フクダ電子アリーナにてキックオフ。試合は無観客にて実施。試合の模様は日本テレビ系、NHK BS1にて全国生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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