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KinKi Kids 堂本光一は“正直すぎるアイドルの最前線”を走り続ける ラジオで明かしたチケットや座席に対する本音

リアルサウンド

20/1/8(水) 6:00

 KinKi Kids堂本光一が、1月6日放送の『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)に登場。新春1発目にも関わらず「まだそんな気には全くなってないときに収録しておりますけど」とおなじみのテンションでスタートした。1月1日に41歳の誕生日を迎えたことを報告すると、今度は「戦国時代だったらもうすぐ死んどるな、という感じ」と言いたい放題。オープニングを「まあ、抱負などは特にございません」と締め、2020年も清々しいほど堂本光一節は絶好調のようだ。

(関連:KinKi Kids 堂本光一はジャニー喜多川を超えるべく新たな作品を創り出し続けるーー誕生日を機に考える

 東京オリンピックの聖火ランナー(滋賀県)に、旧知の仲である西川貴教が内定したことへ話題が移ると、1998年長野オリンピックで聖火ランナー(兵庫県)を務めた堂本光一は懐かしむどころか「当時、本当に死ぬほど忙しかったときなんですよ。だから、正直あまり覚えてないっていうのは……はい」と、まさかの語れる思い出なし。

 「今思うとすごいこと」とは言いながらも、もらった聖火も「どこやったかな。倉庫の奥に埋もれてあると思うんですけどね……そういう意味ではどっかやったわけじゃない。家のどっかにやった。ハハハ」と笑ってみせる。誰も家まで確認しに行くわけではないのだから、適当なことを言って体裁を取り繕うこともできるはず。なのに、堂本光一は“正直すぎるアイドルの最前線”を今年もトップで走り続ける。

 もちろん、そんな彼の歯に衣着せぬ言葉は、一部分だけ切り取れば誤解を招きかねない。先日KinKi Kidsのドームコンサートのチケットがデジタル化されたことを受けて、「みんな不安やったやろ、絶対対応できてへんやろ。世代的に。King & Princeのファンちゃうねんから」とMCで発言した内容が、ネットでバズったという報告が届く。

 「いや、これ最後までちゃんと書いてくれないと。俺が本当にひどい人みたいになるやん。“でもね、やっぱりチケットって紙で手元に残るのがいいよね”って言ったんですよ、僕。これがすべてのフォローなんですから、そこまでちゃんとつけといてください(笑)」と、彼なりに言葉を補うのだが、厳密にはファンへのフォローになっているか微妙なところなのもほほえましい。

 一方で「僕が思うのは、やっぱりチケットが取れました。そこのお席を用意してお待ちしております、だと思うんですよ。で、その席っていうのは、その時間だけはその方のために用意された席だ、というふうに僕は感じてほしいかな」と、チケットを取った人たちへの感謝の心、そして座席に込めた想いも率直に語る。これだけ言いたいことをズバズバと言っていても彼が愛され続けるのは、そこに嘘がないからだ。照れ隠しが見えるドS発言も、誠意を尽くした王子対応も。いつだって、堂本光一は本音で向き合っていることがわかる。

 チケットの思い出として、ブロードウェイで舞台を見た際、途中退席するため通路側の席の方に、より真ん中で見られるように交渉した話が飛び出す。すると、「ここは私の席なので申し訳ございませんって、英語だけどすごく丁寧な対応でお話された。すごい素敵だと思わない? ちゃんと自分のチケットとして、自分の席として買った席、そこで私は見たいんだ、いくらあなたがおっしゃた席のほうが良かろうが、そこで私は見たい。俺、すっげぇ素敵だなと思って。さすがショービジネス、エンターテインメントの街、ブロードウェイだなって」と、何度も“素敵”を連呼して語る姿に本当に感激したのだと伝わってくる。

 不正を防止するためにチケットのデジタル化が進んでも、イタチごっこになってしまう日本のコンサートシーンを憂いて「俺、チケット買って自分で売っちゃうよ? そのほうが儲かんだべ?(笑)」とふざけながらも、「せっかく取れた席は、その時間、その空間だけは、自分の席。そこをご用意してお待ちしておりますので、ぜひそれで楽しんでもらいたいなと僕は、思います」とビシッと決め……たかと思いきや、やはり「ああ、いい話した! フハハ」と、やはり堂本光一節で笑わせてくれる。

 空気を読み合い、何かと叩かれがちな今、堂本光一の真っ直ぐな発言に胸がすく思いだ。2020年も言いたいことを、マイペースに語ってくれるラジオを期待している。(佐藤結衣)

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