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第64回岸田賞、受賞作は市原佐都子「バッコスの信女」&谷賢一「福島三部作」

ナタリー

20/2/13(木) 20:10

第64回岸田國士戯曲賞の選考会が本日2月13日に東京・学士会館で行われ、市原佐都子の「バッコスの信女-ホルスタインの雌」と谷賢一の「福島三部作 第1部『1961年:夜に昇る太陽』第2部『1986年:メビウスの輪』第3部『2011年:語られたがる言葉たち』」が受賞作に選ばれた。

岸田國士戯曲賞は白水社が主催する戯曲賞。最終候補作品には、受賞作に加え、岩崎う大「GOOD PETS FOR THE GOD」、キタモトマサヤ「空のトリカゴ」、ごまのはえ「チェーホフも鳥の名前」、西尾佳織「終わりにする、一人と一人が丘」、根本宗子「クラッシャー女中」、山田由梨「ミクスチュア」の計8作品が選出されており、岩松了、岡田利規、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、野田秀樹、平田オリザ、柳美里の6人が選考委員を務めた。

「バッコスの信女-ホルスタインの雌」について、岩松は「一人の主婦を凝視し、その性をコロスを使った古代ギリシャ劇の形式を用いて表現した。すべての言葉、人物、小道具が演劇の面白さを伝えて、圧倒的な傑作である」と述べ、「福島三部作」について柳は「谷賢一は『福島三部作』によって、その視界のギャップを埋めることなく、そのまま観客であるわたしたちに突き付けてくる。観客席に座っていていいのか? 『福島三部作』は、わたしたちの『良心』の居心地を悪くする戯曲である」とコメントした。なお、「福島三部作 第2部『1986年:メビウスの輪』」は第23回鶴屋南北戯曲賞も受賞している。

授賞式は3月31日18:00より学士会館で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として20万円が贈られる。

第64回岸田國士戯曲賞最終候補作品

・市原佐都子「バッコスの信女-ホルスタインの雌」(上演台本)
・岩崎う大「GOOD PETS FOR THE GOD」(上演台本)
・キタモトマサヤ「空のトリカゴ」(上演台本)
・ごまのはえ「チェーホフも鳥の名前」(上演台本)
・谷賢一「福島三部作 第1部『1961年:夜に昇る太陽』第2部『1986年:メビウスの輪』第3部『2011年:語られたがる言葉たち』」(上演台本)
・西尾佳織「終わりにする、一人と一人が丘」(上演台本)
・根本宗子「クラッシャー女中」(上演台本)
・山田由梨「ミクスチュア」(上演台本)

※作者五十音順。

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