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新しい地図と加藤浩次の“ホンネトーク”だからこそ明かされた、中居正広会見でのメール内容の裏側

リアルサウンド

20/3/2(月) 6:00

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が、毎月7.2時間の生放送を繰り広げる『ななにー』こと、『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)が、3月1日に放送された。気づけば、第24回。実に丸2年、彼らと毎月7.2時間を過ごしてきたと思うと感慨深い。

(関連:中居正広の“理想の第二の人生”をのんびりと見守りたいーー記者会見前後のラジオから感じた旅支度の空気

 思えば、この番組は始まったころには、誰も想像つかなかったことが次々と起こっている。その最たる例が、新型コロナウイルスによって世の中が大きく混乱していること。3人と直接会うことができるファンミーティングも、残念ながら見合わせることになってしまった。だが、そんな非常時こそ彼らの落ち着きぶりが心強い。これまでも、大きな震災や災害があるたびに、しっかりと私たちに寄り添ってくれたことを思い出す。

 もちろん、楽しみにしていたNAKAMAを思えば、彼らにとって苦渋の決断だったのは明白だ。しかし、努めてフラットに、アクションできるタイミングになったらすぐにお知らせすると約束してくれた3人。何事にも適切な時期があるということ。混乱しているときこそ、平常心を保ち、大切な情報を伝えるためにノイズを極力控えるように配慮すること。そして、みんなの心が落ち着き始めたら、初めて笑い話にしていくということ……。

 どんな情報も受け手のタイミングと状況次第では、傷つける毒にもなれば、癒やす薬にもなる。長い年月、アイドルとして活躍していた彼らには、それが感覚的にわかっているのだろう。そして、同じく長い年月芸能界で様々なニュースに触れてきた加藤浩次という人もまた、その塩梅を見極められる男だ。今回、加藤浩次×新しい地図の「ホンネトーク」は、まさにそのギリギリのタイミングで、センシティブな話題にグイグイと切り込んでいった神回だった。

 国民的アイドル、人気お笑い芸人・タレントとして、その最前線を走り抜けている彼らだが、振り返ればその歩みは苦難の多い道のりだった。だが、そのたびに世間の評価よりもまず自分たちの意思で言葉を発してきたのを思い出す。

 例えば、加藤の相方・山本圭壱の謹慎騒動の渦中に、香取が人づてに加藤の電話番号を聞いて電話をしたというエピソード。芸能界では気心知れたキャイ~ンと山本耕史以外には、決して連絡先を交換しないことで有名な香取だが、そのときは「していいのか」と悶々しているよりも、心配ならば“行動しなければ“という思いが先立ったという。

 そして、3人が新しい地図になったあと、なかなか地上波テレビに姿が見かけられなくなったことを、加藤が「おかしい」と真正面から発言した姿も、多くのNAKAMAの記憶に新しい。そんな加藤だからこそ、先日記者会見を開いた中居正広についても、3人のホンネに聞くことができたのだろう。

 「あの記者会見は見たの?」から始まり「今、会ったらどんな感じになりそう?」と、笑いを交えて訪ねていく。思わず吹き出してしまったのは、草なぎとのやりとりだ。記者会見中に中居が他のメンバーからのメールの返信内容について伏せていたにもかかわらず、「剛くんは返事は1行くらいでした」と明かされていた。

 その件について詳しく草なぎに聞くと、人と会っていた最中にメールが来たので、「そうなんだ。了解です」とだけ返信したというのだ。さらに、偶然に街で会ったらどう声をかけるかという想像では「なんで会見でさ、俺の言うんだよー! 1行とか言わないでよ(笑)」とすかさず抗議するとも。あまりにもマイペースな草なぎらしくて、香取も大きな口を開けて大爆笑。

 また会見中、最も印象的だった「1%と99%の中」という言葉について、香取が「あれ2回言っちゃったの、ミスだったんじゃないかな」と冷静に分析したのも興味深かった。『27時間テレビ』や『紅白歌合戦』など大型特番の司会でも、全て頭に入れて挑んでいたのを見てきたという香取。そんな何事も考えて臨む中居のことだから、想定した質問への答えとして、その言葉を用意していたに違いない、と。「前の日練習してたかもね」と無邪気に加勢する草なぎ、それを「言われたくないんじゃない?」と苦笑いする稲垣の表情もまた中居を知ればこその流れ。

 さらに香取は、本当に言おうと思っていたタイミングよりも、1つ前の質問でつい出してしまったのではないか、最初から言いたいと思っていたのは2回目に答えた方だったのではと予想。ちなみに、会見のやりとりを見返すと、最初に「1%と99%」のワードが出てきたのは「新しい地図との共演」についての解答。そして、2回目に出てきたのは「SMAPの再結成」の可能性についてだった。

 続けて、今度は香取が加藤に対して、吉本興業とのエージェント契約について迫る。加藤は個人事務所「有限会社加藤タクシー」を設立し、自ら提案したエージェント契約を吉本興業と結んでいる。一方、相方の山本圭壱は吉本興業に所属したまま。別の事務所に所属した形で、極楽とんぼというコンビを続けている。そんな従来のしがらみにとらわれず、自分の意志で動ける体制を掴み取った加藤をじっと見つめる香取が何を思ったのか。その真相については、またいつか「ホンネトーク」で、笑い話となって聞ける日が来るかもしれない。(佐藤結衣)

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