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リーグワンへ向けてクボタ新体制発表! 立川主将「初代王者をしっかり狙いたい」

ぴあ

クボタスピアーズ船橋・東京ベイチーム方針発表記者会見第2部に出席した選手一同 (C)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

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「初代王者は1年目しかなることができない。しっかり狙っていきたい」

立川理道キャプテンは、ターゲットを明確にした。10月12日、江戸川区陸上競技場で行われたクボタスピアーズ船橋・東京ベイチーム方針発表記者会見後のメディア対応での話だ。高いスキルと強いフィジカルを両立するCTBは『ジャパンラグビー トップリーグ』最終年に最高位トップ4入りを果たした手応えを口にした。

「昨季ああいう結果となり、自信になっている。負けたら終わりという試合を経験した。これまでそういう戦いの経験は少なかった。プレーオフの緊張感はやっぱりわからないことがあるので。サントリー(サンゴリアス)に2試合敗れたが、トップを取るための課題も見えてきた。基礎を伸ばす必要がある」

昨季得た自信をベースに、長いプレシーズンに上積みをしている。
「昨季ボールを持ってアタックする部分は自信となった。ディフェスのスタッツも悪くない。さらに上へいくためにやっている。ディフェスも一人ひとりのタックル、相手をドミネートしてタックルする。一人ひとりのタックの質を高めている」

立川は他チームに先んじて埼玉パナソニックワイルドナイツとの『ジャパンラグビー リーグワン 2022』開幕戦に選ばれた喜びも語った。
「オープニングゲームに選ばれたこと、国立でできることは選手として光栄。選手として試合を少しでも面白くしていきたい。見た子どもにラグビーがしたいと思ってもらえるような試合をしたい」

クボタのキャプテンは、日本代表新キャプテンに選出されたFLピーター・“ラピース”・ラブスカフニに太鼓判を押した。
「僕がどうこう言うレベルではないくらい素晴らしい選手。一番タックルするし、苦しい時に一番がんばる。内側にラピースがいると、ディフェンスは助かる。ジャッカルやボールキャリーで助かる」

自身も代表復帰を諦めてはいないと言う。
「代表メンバーは素晴らしい選手が揃っている。その中に入るためにまず『リーグワン』で活躍してアピールするしかない」

チーム方針発表記者会見は2部制で実施された。第1部ではチームのビジョンや運営・強化面での方針が示された。木村一尋ラグビー部長、石川充ゼネラルマネージャー、フラン・ルディケヘッドコーチはこうコメントした。

木村部長「リーグは『ファンが熱狂する非日常空間の創造』『地元の結束、一体感の醸成』『日本ラグビーの世界への飛躍』『社会に貢献する人財の育成』をミッションに掲げている。我々チームは社会化と事業化が求められる。我々は『Proud Billboard ~強く、愛されるチームを目指し、ステークホルダーの『誇りの広告塔』となる~』をビジョンに、企業スポーツから地域社会に愛される存在を目指したい。
2025年までにホストゲームに1万5000人収容を目指す。この地域に『スピアーズがいてよかった』と言ってもらえるようにしていきたい」

石川GM「ビジョンを体現するために力強さ、泥臭さを持って体現していきたい。今でこそ『クボタは強くなった』と言われるが、1978年に始まり、『関東社会人リーグ』4部・3部・2部・1部、『東日本社会人リーグ』を戦ってきた歴史がある。今までのベースをしっかり生かし、ネクストレベルへいきたい。 『トップイースト』で苦しんでいた時、どうすれば優勝争いができるか考え、フランHCと話し、『正しい文化を正しい行動で正しく構築することが強化につながる』と言われて衝撃を受けた。新リーグでも正しくマーケティングしていきたい。戦力の部分では昨季のメンバーが残ってくれたので、新リーグ1・2年目で正しく整えていきたい。江戸川では5試合行うので、主体的にSDGsの取り組みをしていきたい。2019年の『ラグビーワールドカップ』の時のように試合の前も試合も試合の後も楽しめる、SDGsに関わるイベントも楽しんでもらえるようにしていきたい」

ルディケHC「『リーグワン』へ向けて今我々はハードワークしている。この場に来られてエキサイティングな気分だ。クボタを率いて6季目、昨季は一番の成績を収めたが、こういう時期にチームにいられて幸せに思う。クボタという会社に『ありがとう』と伝えたい。地域貢献やジュニア世代の育成はアメージングなこと。クボタのビジョンを誇りに思う。
昨季はトップ4という新たな歴史を刻んだ。ハイライトは神戸(製鋼コベルコスティーラーズ)戦。我々は14人で勝ち抜いた。学びは準決勝のサントリー戦。選手にとっていい経験になった。昨季ラインアウトからのアタックはリーグ1位、ディフェンスのスタッツも2位、トライ数もこれまでの倍を獲得した。ただネクストレベルへいくために改善も必要。
我々の課題はキッキングゲーム。ボールをキープするのか蹴るのか、そこの判断とスキルを伸ばすよう今取り組んでいる。プレーオフで得た課題を24週という世界的に見ても稀なほど長いプレシーズンで強化している。プレシーズンマッチは6試合予定しているが、ここで若い選手、新しい選手、大学からきた選手にチャンスを与えて、『リーグワン』で戦えるようにしていきたい」

クボタスピアーズ船橋・東京ベイと「SDGs推進に係る連携と協力に関する協定書(包括連携協定)」へ調印した江戸川区・斉藤猛区長は次のようにあいさつした。

「これまでホストゲームはもちろん、ラグビー教室や子ども食堂などの地域貢献事業にご協力いただいている。昨季はここ江戸川区陸上競技場で3戦3勝。江戸川区での不敗神話を今季も続けてもらい、優勝してほしいと切に願っている。スピアーズと江戸川区でしっかりスクラムを組んでいきたい」

現在7000席の江戸川区陸上競技場の改修について質問が飛ぶと区長とGMはこう返答した。

斉藤区長「まずここを超満員にして実績を作っていきたい。ファンクラブも江戸川区民が多い。今後の盛り上がりでしっかり検討していきたい。私もラグビー経験者、インゴールの狭さなどは気になっている」

石川GM「個人としてはここを1万5000人、2万人、3万人入れるよう改修したいと思っている。もしかしたら会社から改修の資金が出るかもしれない。今後色んな働きかけをしていきたい」

第2部ではグラウンドに選手たちが登場。LOルアン・ボタとSH井上大介は「明るい・楽しい・元気」を象徴するオレンジのファーストジャージー、FB合谷和弘とPR北川賢吾はクボタブルーのセカンドジャージーに身を包み、20組限定の招待を受けた幸運なファンクラブ会員に披露した。HO杉本博昭とSO岸岡智樹はサプライヤー契約を締結する「G Star RAW」のオフィシャルデニムを着込んで姿を現した。

FL末永健雄とWTB金秀隆はボーダレスウェアブランド「WWS」とコラボしたオフィシャルスーツを着用。独自開発の新素材「 ultimex/アルティメックス」 を 使用し、ストレッチ性、速乾・撥水、多収納・水洗い可の高機能をアピールした。このスーツ、じつは京都女子大が3D人体計測、パターン設計しているという。立川主将がお披露目した新ジャージーは胸元に、歴史的オープニングゲームをシルバーで刺繍した特別バージョン「LEAGUE ONE開幕記念ジャージー」である。

またSDGsステーションや飲食やグッズ販売されるエリア・えどりくファンゾーンや選手と同じ目線で観戦できる選手に最も近いNISHIO“V”シート、江戸川区陸上競技場では初となる立体仮設シートのNISHIO“V”シートの設置など、ゲーム開催時の仕様も発表となった。

埼玉ワイルドナイツとの『ジャパンラグビー リーグワン 2022』開幕戦は2022年1月7日(金)・国立競技場にてキックオフ。開幕戦のチケットは11月11日(木)11時11分よりファンクラブ隊員(スピアーズでは会員ではなく隊員と呼ぶ)から順次販売開始。新ジャージ―に開幕記念ジャージー、オフィシャルスーツは10月13日より注文受付・先行予約開始となった。ファンクラブ隊員(スピアーズでは会員ではなく隊員と呼ぶ)も昨日より募集した。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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