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大高宏雄 映画なぜなぜ産業学

最高記録を樹立し絶好調の国内映画興行の影に、映画館デジタル化にまつわるVPFという難題がー。

毎月29日掲載

第14回

19/9/29(日)

映画館に、また冬の時代がやって来るのだろうか。大阪府東大阪市の布施ラインシネマ(全7スクリーン)が、来年2020年2月に閉館すると聞いて、嫌な予感がした。閉館を決めたのは、いわゆる観客動員が減少する収支の悪化が大きな要因かと思ったが、そうではなかった。映画館のデジタル化に伴って、2010年あたりから各映画館で始まったVPF(バーチャル・プリント・フィー)という上映システムの更新時期が近づいてきた。閉館は、それへの対応が難しくなってきたことが大きな理由の一つとして挙げられるという。新たな対応には経費がかかり過ぎ、それは今後の映画館運営を圧迫する。そのような事態を想定すると、映画館の存続ができないとの結論に至ったのである。

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