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「道重さゆみを見ていると泣いてしまう」気鋭のシンガー大森靖子が、モー娘。への偏愛を語る

リアルサウンド

13/12/23(月) 14:30

20131223-omoriseiko-01.JPGモーニング娘。の大ファンだという大森靖子。

 武蔵野美術大学在学中より音楽活動を開始、アコースティックギターによる独自の弾き語りスタイルで2012年頃より徐々に話題を集め、2013年3月にはファーストフルアルバム『魔法が使えないなら死にたい』を発表した、気鋭のシンガーソングライター・大森靖子。さらに2013年5月には渋谷CLUB QUATTROのソロワンマンライブにて超満員の観客を動員し大成功を収め、11月には、再始動した伝説のインディレーベル「ナゴムレコード」からリリースされたKERAとムーンライダーズの鈴木慶一による新ユニット「No Lie-Sense」のアルバム『First Suicide Note』に参加するなど、今、音楽シーンを大いに賑わせている存在だ。

 そんな彼女が大のアイドル好きであることは、ファンの間では既知の事実。中でも、モーニング娘。(以下、モー娘。、あるいは娘。)を擁するハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)のアイドルに目がなく、12月11日に発売となったセカンドフルアルバム『絶対少女』には、モーニング娘。の道重さゆみへの思いを歌い上げた「ミッドナイト清純異性交遊」や、飯田圭織・矢口真里・石川梨華・加護亜依の4人で構成された伝説のユニット、第2期タンポポが2002年に発表した名曲「I&YOU&I&YOU&I」のカバーが収録されてもいる。

 そこで今回はそんな彼女に、愛するハロプロについてのみ執拗に聞くインタビューを敢行。彼女は、なぜモー娘。を、中でも道重さゆみを愛してしまったのか? そのことは、自身の音楽活動とどのように繋がっているのか? その思いの丈を、ぜひともお聞きいただきたい。

――では、まず基本的なところから。今ハロプロの中で最も好きなアイドルは誰ですか?

大森靖子(以下、大森):モーニング娘。の道重さゆみさんですね。常に一番かわいいです。モー娘。のシングル『リゾナントブルー』(2008年発売のモー娘。36thシングル)が出たあたりからハマりました。彼女の看板ラジオ番組『今夜もうさちゃんピース』(正式な番組タイトルは、『モーニング娘。道重さゆみの今夜もうさちゃんピース』。以下、『こんうさピー』)も毎週聞いてますね。あれを聞くと、彼女のことが自動的に好きなっていくんですよ。日々のお仕事の裏でどういう思いを抱いているかをすごく正直に語ってくれるので。で、たまに泣くんですね。同じ6期で大親友だった亀井絵里ちゃんがモー娘。を辞めた時も泣いてたし、あと、2~3年前頃かな? 「お芝居の仕事をしているんだけど、自分だけセリフが少ない」って言って、お仕事への葛藤を吐露しているうちに泣いちゃったりとか。そうしたら、こちらも泣いちゃうじゃないですか。彼女のことを愛しているから。

 で、その後ぶりっ子キャラでブレイクしてテレビにたくさん出るようになって、でもメディアから叩かれたりもし始めて、だからその頃、そういう状況について、ファンの人に対する釈明をしたかったみたいなんですね。でもラジオだと録音だし、放送時間もわりと遅いから、『こんうさピー』でも「ブログをやりたい」ってずっと言ってたんですよ。今では考えられないことですけど、ハロプロのアイドルって、ほかのアイドルに比べてブログをやり始めるのがすごく遅かったんですね。AKB48とかほかのアイドルは当然のごとくやってたのに。

 そんな彼女も、2010年になってようやくブログを開始するんですけど、そうすると、ハロプロ内のほかのアイドルたちもあっという間にブログをやり始めちゃう。で、そういう状況に対する自分の中の葛藤を、また『こんうさピー』で吐露するんです。「もちろんそれ自体は喜ばしいことなんだけど、正直言うと、私は悔しい。私は、さんざん事務所の人と交渉して、やっと、本当にやっと、やりたかったブログを始められたのに、若い子たちは当然のことのようにいとも簡単にブログをやらせてもらえてて、なんだかズルいなって思っちゃって……」とかなんとか言ってるうちに泣き始めちゃう。

 そういうふうに、定期的にというか、「そろそろかな?」っていう絶妙なタイミングで泣くんですよね。最近は、「(モー娘。の)9期や10期は、期ごとのイベントをやらせてもらえてるのに、私の代である6期だけなぜイベントがないのか」っていうのを訴えてて、すごくよかったですね。ほんと、内面のそういういろんな思いを聞いてたら、完全に好きになっちゃう。

――ネガティブなことを言う女の子を好きになる傾向が強いんですか?

大森:そうですね。でも、基本キラキラしてないとダメなんです。BiSさんとかでんぱ組.incさんとかだと、申し訳ないですけど「自分とそんなに違わないじゃん」ってなっちゃうから。普段のステージ上とかテレビの中では圧倒的にキラキラしているのに、その裏側で実は自分と同じ部分があるっていうのがポイントで。そのバランスが一番いいのが、道重さんなんですよね。

 でも道重さんは、顔だけでいうとそんなにタイプじゃないんですよ。内面のそういう葛藤を抱えていつつ、理想とされるアイドル像を演じてる感じがするのがいいんです。例えば、(元モー娘。の)加護(亜依)ちゃんって、そういう意味で「プロのアイドル」だったじゃないですか。私の中高時代って一番ブリっ子が嫌われてた時代だったのに、それをやり切ってるのがカッコイイなって。松浦(亜弥)さんもそう。で、そういう意味で私にとってジャストだったのが、ちょうどプラチナ期(藤本美貴が脱退した2007年6月から、亀井絵里・ジュンジュン・リンリンが卒業した2010年12月あたりまでのモー娘。を指す)の道重さんだったっていう。

20131223-omoriseiko-02.jpgアイドルイベントにも足繁く通うという彼女。

――なるほど。今、実際にはどんなオタ活動を行ってるんですか?

大森:仕事がない日に、まず娘。のイベントがないかを調べて、なかったらほかのハロプロのグループに、さらにそれもなかったら、都内でハロプロ以外のアイドルのイベントで何かないかなって調べて、それに行く感じですね。とにかく空き日には、何かしらアイドルのイベントには行きます。CDは新譜が出たら買うけど、握手したがりの、いわゆる「接触厨」ではないです。「人気がまだ出ていない新人の内にできるだけ握手しておく」っていう考え方のファンの方もいますけど、私は「ステージの上にいて、圧倒的にかわいくて遠い存在の女の子」が好きなので、握手会には行けたら行くって感じですかね。

――「認知厨」(握手会などに通いつめ、自分の存在をアイドルに認知されたがるタイプのアイドルファンのこと)にはなれない?

大森:いや、でも気持ちはわかりますよ。娘。のくどぅー(10期メンバーの工藤遥)とりほりほ(9期メンバーの鞘師里保)に、雑誌「クイック・ジャパン」でインタビューをさせていただいたことがあるんですけど(『クイック・ジャパン』2013年2月号)、その後、握手に行く度に「あー大森さん!」って気付いてくれるんですよ。これはうれしいなって思いました。くどぅーってほんとにかわいいんですよ。(2013年5月に日本武道館で開催された)田中れいなちゃんの娘。卒業コンサートが終わった後、事務所の方のご好意で楽屋に呼んでいただいた時なんですけど、コンサート前にくどぅーは「絶対泣かない」ってブログで書いてたのに、コンサートですっごい泣いてたんですよね。そのことを本人に指摘したら、「あ、思いのほかね」って言ったんですよ! 超可愛いですよね? タメ語だし、ちょっと背伸びして間違っちゃってる感じの言葉のチョイスとか、気を許されてる感じもするし。もうテンション上がっちゃって。その後、ほかのメンバー3人くらいともあいさつさせてもらったけど、そこはもうほとんど記憶がない(笑)。

――いいエピソードですね。

大森:あと、りほりほは娘。のエースとして、ほんと天才だと思います。その「クイック・ジャパン」の発売タイミングでりほりほが、自分と道重さんとの2ショット画像をブログに載せてくれたんですよ! 絶対、私が道重さんが好きって言ってたから載せてくれたんだろうなって思って。「さすがエース! こうやって多くの方に支持されていくんだろうな」って思いました(笑)。もうほれぼれします。

――(笑)。話を戻しますと、握手会はどのくらいの頻度で行くんですか?

大森:メンバー全員と握手する「全体握手会」は比較的行きますけど、メンバー1人とだけ握手する「個別握手会」は苦手ですね。個別だと、長い時間自分のことを相手から見られるじゃないですか? そんな長時間私のことなんて見てもらいたくないというか。そんな長く喋れないし、おそれおおくて申し訳なくて。全体握手会くらいの、どんどん流される速さのほうが私には合ってます。

――ネットではどんなサイトを見ていますか?

大森:1年くらい前までは、2ちゃんもじっくり読んでました。コンサートのMCの内容も全部知りたいから、ライブレポを探したりとか。でも、2ちゃんの別の場所で自分が叩かれたりもするからイヤになっちゃって、今はあまり見れなくなりましたね。だから今は、狼板(モー娘。の情報が最も多く書き込まれている、2ちゃんねるの中の板)のまとめサイトだけ見てます。基本はオフィシャルのブログやYouTubeの動画を見て、時間のある時に非公式のものを見る、という感じです。

(インタビュー・構成=岡島紳士)

■大森靖子(おおもり・せいこ)
1987年、愛媛県生まれ。2006年、武蔵野美術大学進学のために上京し、在学中から音楽活動を開始する。2011年、自身のバンド「THEピンクトカレフ」を結成、精力的な活動を行い、クチコミで人気に。2012年4月には初のソロミニアルバム『PINK』を発表、2013年3月にはファーストフルアルバム『魔法が使えないなら死にたい』を発表、さらに2013年12月にはセカンドフルアルバム『絶対少女』を発表した。2014年3月14日には、恵比寿リキッドルームにてワンマンライブ「絶対少女ツアーファイナル『最終公演』」を予定している。

公式サイト
公式ブログ

■リリース情報

『絶対少女』
2013年12月に発表された、大森靖子のセカンドフルアルバム。飯田圭織・矢口真里・石川梨華・加護亜依の4人で構成された、ハロー!プロジェクト内の伝説的ユニット、第2期タンポポが2002年に発表した名曲「I&YOU&I&YOU&I」のカバーを収録。モーニング娘。の道重さゆみに捧げた「ミッドナイト清純異性交遊」のMVには、『あまちゃん』(NHK)で大ブレイク中の女優・橋本愛や、新人アイドル蒼波純が出演していることでも話題に。

全曲解説ありの特設サイト

大森靖子『ミッドナイト清純異性交遊』Music Video
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